シイ林激変 | 三十九さんの部屋

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いざゆかん!民のために!

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日曜日、いつものきのこ観察会の道を歩いていると、前に見えてきた光景にぎょっとした。
いつも薄暗いシイ林の一角が異様に明るくなっている。

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伐採された木がその場で細かく輪切りにされて転がっている。

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最近はカシノナガキクイムシの被害でナラ枯れになったシイやカシを切り倒しているが、こんなに輪切りにしているのはじめて見た。

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この場所で伐採された5~6本の木がみなばらばらになっている。
いずれもシイ、カシ、コナラといった木。

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真ん中の白い線は木材腐朽菌によるもの。

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数本の木がまとまって伐採されたので、その場所が一挙に日が差して明るくなった。
果たして、この場所は今後どう遷移するのか?

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他の場所でもこのようになっていた。
前は伐採した木を梱包して薬剤で燻蒸したりしていたが、
こうして細かく輪切りにしているのは、どうやら木を乾燥させて、中の虫を殺してしまおうということらしい。
薬剤散布からこういう方法に切り替えたのは、コストダウンや薬剤散布の環境影響を防ぐ意味があるのか?
こんなにたくさん輪切りにされた木が転がっていると、持って帰ってきのこ栽培でもできるんじゃないかと思えてしまう。
それに、そのままイスとかテーブルにできてしまえそう。
冗談で持って帰ったらなどと話していたが、実際にはこの輪切りひとつでもかなりの大きさと重量。
大きな輪切りをひとつ、坂道で転がしてみたら、かなり下まで転がっていった。
もちろん、人がいないところでやったので。
昔はこうした木は薪とか炭に使われたから、こんな大木が残ることはなかったらしい。
京都市周辺の山はむかしは松林が多かったが、松が減少して本来の原生林に近い、シイ林になったもの。今のシイ林が枯れてしまったら、また松林になるのだろうか。