御苑きのこ会 | 三十九さんの部屋

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いざゆかん!民のために!

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これも19日の御苑にて。
ケヤキやエノキ、マテバシイが茂る林内地上の倒木(おそらくマテバシイのもの)に重なるように発生するカワラタケ。
手前に落ちている新鮮な大きな葉がマテバシイ。

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今回のハイライトはこれだったかもしれない。
カエデの根元に発生した見事なエノキタケの株。
ひとつひとつのカサもわりと大きく、きれいな株立ちになっている。

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落ち葉や枯れ木のチップが敷き詰められている場所に大量発生したヒトヨタケの仲間。
ナヨタケ科。
こうした地味なきのこが落ち葉を分解して土にもどしている。
手前のほうのややカサが平らで背が低いのはマツカサキノコモドキ。

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この日午後からは顕微鏡観察会があった。
この日採取したサンプルを顕微鏡でのぞいてみる。
これはヒトヨタケの仲間の胞子。
学校の実習でやったことのある人も多いと思うが、色の付いていない透明な胞子や組織を見やすくするために色を付ける場合があるが、有色の胞子はなにもしなくてもはっきりと見える。
この画像は400倍(対物40倍、接眼10倍のレンズ)の倍率で見たところ。
目盛りは大きさを測る目安になり、この目盛りは400倍の場合、2.5で10ミクロンだったと思う。そうするとこの米粒みたいな胞子の長さは10ミクロン以上ある。ナヨタケの仲間はこうした楕円形で大きな胞子のものがある。もっと小さい胞子だと1000倍にしないとはっきり細部は見えないが、このように大型の胞子だとこれくらいの倍率でも胞子がよく見える。

顕微鏡の画像を撮影する場合、直接顕微鏡にセットできるカメラもあるが、そんなものは持っていないので、接眼レンズにデジカメのレンズを押し当てて、ズームして撮影した。
一眼レフタイプでは不可能で、この場合はコンパクトタイプがむいている。

きのこ愛好者には、以前ニコンから発売されていたレンズ部分が回転するタイプのものが流行ったが、今ではないので、中古をオークションで手に入れた。でも、ピントをあわせるのが難しい。
なかにはカメラのレンズにパーツを取り付けて、顕微鏡の接眼レンズをはずして鏡筒に指し込むという方法もあるらしいが。