年賀状と干支ときのこ | 三十九さんの部屋

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いざゆかん!民のために!

そろそろ年賀状を書かなければ。
子供の頃は、大晦日に年賀状を完成させて、近所の友達の家まで自分で配達したりした。

さすがに今はそんなことしないが、早くしないと、とは毎年思っている。
ひところよりは出す枚数が減ったとはいえ、少なくはないし、職場や交友関係によって、数種類の絵柄を使い分けなくてはならない。

年賀状と言えば、干支が定番。
最近、干支について調べてかなり勉強になった。
「干支」とは、「十干」と「十二支」の組み合わせで、その最小公倍数の60をひとつの周期にして日や年にあてられ、年にあてた場合の60年の一巡りが「還暦」なのだそうだ。
「十干」とは「陰陽五行説」に基づく、五大元素の「木(き)」「火(ひ)」「土(つち)」「金(か)」「水(みず)」それぞれの「兄(え)」と「弟(と)」であり、漢字一文字で表すと「甲、乙、丙・・」となる。五大元素の兄弟で10種類。「甲」は「木の兄」で「きのえ」という。
「十二支」はお馴染みの12種類の動物で、動物の種類は国によって若干異なる。東洋だけでなく、ロシアや東欧にもある。ただ、本来は動物を指しているのではない。
この「十干」と「十二支」の組み合わせが60通りあり、「甲子」は「きのとね」。
1924(大正13)年に兵庫県西宮市に作られた野球場はその年にちなんで「甲子園」と命名された。
大海人皇子(後の天武天皇)と大友皇子が争った古代日本最大の内乱「壬申の乱」は672年の「壬申(みずのえのさる)」の年に起こった。
古代中国に起こった陰陽五行説は現代生活の中にもいまだその影響を残しており、太陽系の惑星の名前にも五大元素がついている。

話がそれちゃったが、きのこ関係者は年賀状もきのこネタが多い。
中にはその年の干支の動物にちなんだきのこを使う場合がある。
子 ネズミシメジ
丑 ウシグソヒトヨタケ
寅 トラフイグチ(江戸時代の本に描かれたものでムラサキヤマドリタケのことか?)
卯 ウサギタケ
辰 ノボリリュウ
巳 ヘビキノコモドキ
午 ウマノケタケ
未 ヒツジタケ
申 サルノコシカケ
酉 クチキトサカタケ
戌 イヌセンボンタケ
亥 チョレイマイタケ(「チョレイ」とは猪のうんこという意味)
とひととおり十二支の動物の名前がつくきのこはある(苦しいものもあるが)。

来年は干支でいえば「辛卯(かのとう)」で「金の弟」の「卯」の年である。
「ウサギタケ」は表面に毛が生えた白っぽい硬質菌だがあまりなじみがない。
他に「トフンタケ」というのがあり、ウサギのうんこに生える小さなきのこだが新年にふさわしいか?
無難なところだと「ミミブサタケ」か?