ウスムラサキシメジ? | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

イメージ 1

イメージ 2

ウスムラサキシメジ?(薄紫占地) Lepista graveolens

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目キシメジ科ムラサキシメジ属
lepista レピスタ(ギリシャ語の「酒を飲む容器」)
graveolens グラウェオレンス(強く臭う、悪臭のある)

ムラサキシメジ(Lepista nuda)に類似するきのこ。
「日本の毒きのこ」によれば、ムラサキシメジも生食すると(加熱不十分)悪寒、吐き気、下痢などを起こすと言うが、ウスムラサキシメジについては他の書籍においても有毒種として掲載されている。
両者はいずれも林内地上に発生し、落ち葉分解菌であることは同じようだが、

ムラサキシメジ
・秋~晩秋に発生
・幼菌時美しい紫色で成長とともに多少退色
・肉は緻密で多少土臭い

ウスムラサキシメジ
・初秋~秋に発生
・全体淡紫色、やがて色あせ白っぽくなり中央部は淡褐色を帯びる
・肉は「す」が入りやすく不快な刺激臭がある
・湿ると粘性がある

という点で異なるとされるが、ムラサキシメジもわりと早い時期に出るものもあり、また、ウスムラサキシメジも刺激臭のないものもあるといわれるなど、その同定は難しいとされる。
ウスムラサキシメジをアルコールとともに食すると、食後30分経過後、舌のもつれ、手足のしびれが起こり、1時間後には下半身に力が入らず歩行困難になった例があるという(「日本の毒きのこ」)。

他にも、うす紫色したきのこにフウセンタケの仲間があるが、ムラサキシメジ類はキシメジ科なので、ヒダが紫色でも胞子紋は白色なのに対し、フウセンタケの仲間は胞子が成熟すると茶褐色(さび色)になる点が異なる。