名言(299)― 美徳と優秀さのこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

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これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

・優秀さは訓練と習慣の賜物(たまもの)である。私たちは美徳と優秀さを持っているから正しく行動するのではない。むしろ正しく行動するから美徳と優秀さを持つ事ができるのである。
・繰り返し行うことが、我々の本質である。ゆえに美徳は行為ではなく習慣なのである。

(語注: ・美徳=人として望ましい立派な心のあり方や行い。)
[以上、アリストテレス(古代ギリシャの哲学者)]

 

どんな人間的美徳も習慣になってしまわぬかぎり、確かに身についたものにはならぬ。
[カール・ヒルティ(スイスの法学者・思想家)]


心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

(注: 星稜高校野球部で掲げられている山下智茂監督の言葉。)
[山下智茂(元・星稜高校野球部監督)]


正しく考えるとき我々は神の中にある。正しく生きるとき神が我々の中にある。
[アウグスティヌス(古代ローマの神学者・哲学者)]

苦悩を乗り越えるための聖なる道は8つの部分からできている。すなわち、正しいものの見方、正しい決意、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、正しい努力、正しい思念、正しい瞑想(めいそう)である。
(語注: ・思念=思い、考えること。)
(注: 釈尊が仏教で言う八正道を説いた箇所。)
[釈尊(仏教の開祖)]


人間は身持ち(みもち)をよくしなければならない。身持ち(みもち)が悪いというのは、つまり自分を甘やかしている証拠で、悪い性癖(せいへき)は人間をほろぼし、台なしにしてしまうものだ。
(語注: ・身持ち=日頃の行い。 ・性癖=癖(くせ)になっている行い。)
[ドストエフスキー(ロシアの文豪)の小説『貧しき人びと』より。]

   


正しい行いや訓練、正しい良き習慣の形成によって、私たちは美徳と優秀さを得ていくと述べている。上で言う人格は習慣の賜物(たまもの)という見方は鋭いと思う。
[追記更新:24/05/07]



※※ 
今回のぶんと内容が関連するぶん  

・名言(11) ― 習慣の意義のこと
・名言(234) ― 良い習慣を作ること


※※※ 
次の★に、当ブログで投稿した名言のうち、特に佳(よ)いと思った名言を、「名言・101選」としてリンクしました。
 ★
名言・101選(更新:24/05/07)
また、次の★★に、当ブログ(更新:24/05/07)でこれまで投稿した投稿記事[名言(1)~名言(299)]を事項別に分けて リンクしています。
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