名言(170) ― 自然から学ぶこと | saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

saniyのブログ ― 言葉に学ぶ

これまで出会った言葉たちについて考えていくブログです。まず、名言から始めています。

どういうふうにしようかと迷ったとき、他人のやったことを真似(まね)してみたり、すでに昔からあるものを手本にしなければならないということはない。そうではなく、自然のありかたから学ぶことができる。自然を観察し、そこから新しい教えや導きを受け取ることができる。
[ウィトゲンシュタイン(哲学者)の『反哲学的断章』より。]

自然は教師なり、自然を眺(なが)めて学び、自然に即(そく)して考える。
(語注: ・教師なり=教師である。  ・自然に即して=自然を基準にして。)
[山岡鉄舟(幕末の幕臣)]


自然は征服するものではなく、学ぶものである。
[植村直己(登山家)]

自然は神の芸術なり。
(語注: ・芸術なり=芸術である。)
[ダンテ(イタリアの文学者)]


自然が暴威をふるわないところでは、自然は合理的な姿に己(おのれ)を現(あらわ)してくる。
(語注: ・合理的な姿に=合理的な姿で。)
[和辻哲郎(哲学者)]

本当にすばらしい行いや生き方は、水のようです。水は万物(ばんぶつ)をうるおし、利(り)をあたえているけれど、だからといって自分を主張することはなく、いろいろな器に添(そ)って形を変えるので対立なく争わない。また皆がいやがる下のほうに身をおいているのです。
(語注: ・利=利益。)

[老子(古代中国の思想家)]



絶妙な造形物である自然の有り様(ありよう)から知恵やヒントを学んでみることを教えてくれている。

そのような自然論をまとめた著作があるのならば、読んでみたいものだ。
[追記更新:23/07/12]

 

※※
次の★に、当ブログでこれまで投稿した投稿記事[名言(1)~名言(170)]を事項別に分けてリンクさせました。


 ★名言の投稿記事 ・ 事項別一覧