大丸心斎橋店建て替えを産經が報じるもJFRは即座に否定

商都大阪の繁華街ミナミの中心、心斎橋に大阪を代表する百貨店「大丸大阪心斎橋店」があります。

大丸の創業は、１７１７（享保二）年、２０１７年には創業から３００年を迎えます。なお、大丸の心斎橋出店は、創業から９年後の１７２６（享保一一）年。

大丸心斎橋店は地上７階建（一部８階建）、大正末期から昭和初期にかけて建てられたアメリカンゴシック建築。

その外観は茶色いスクラッチタイルと白い花崗岩の組合せ。

心斎橋筋側正面玄関の上には、大丸のシンボル孔雀の巨大なテラコッタ。

店内の装飾も圧巻。

屋上や階段室などの細かな装飾を見て回るのも楽しい。

納品場など、主にバックヤードとして利用されている北側、大宝寺通りに面したファサードも変化に富んでいます。

設計したのは、アメリカ人建築家のウイリアム・メレル・ヴォーリズ。日本で最初にメンソレータムを販売したことで知られる人物です。ヴォーリズは、関西を中心に１６００を超える建築を遺しました。

その大丸心斎橋店の建て替えが決定したという報道が昨日ありました。

ヴォーリズ設計「心斎橋大丸」建て替えへ…築８０年の外観生かし、平成３１年オープン目指す

　Ｊ・フロントリテイリングが、傘下の大丸松坂屋百貨店の旗艦店である大丸心斎橋店（大阪市中央区）の大規模リニューアルに乗り出すことが１８日、分かった。完成から８０年以上が経過した本館は平成２８年から３年程度かけて建て替え、南館は訪日外国人客に対応した売り場に改装する。投資額は３００億円規模とみられる。同店を中心に、周辺で保有・運営する不動産や商業施設なども再開発する方針で、大型商業施設の新設や改装が相次ぐ大阪市内で集客力を高める。

　本館は老朽化が進んでいることなどから、Ｊ・フロントが建て替えを検討していた。年内にいったん営業をやめ、来年から建て替え工事に入るもようで、リニューアルオープンは３１年になる見通しだ。

ただ、本館は米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した歴史ある建物で、建築関係者らからは保存を求める声が出ていたため、Ｊ・フロントは外観を生かす形で建て替える方向だ。一方、南館は営業しながら順次改装し、急増する訪日客向けの売り場とする。

以上、記事より抜粋。

これに対してＪＦＲは、現時点では否定するコメントを発表しています。

Ｊ．フロントリテイリング発表資料

２０００年７月１２日に経営破たんしたそごうは、再生のシンボルとして、大阪店の建て替えを実施。