Xタグ「私が作っているインディーゲームとその背後にある3つのインスピレーション」投稿の深掘り | サニディンの創作談話

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他にも雑多な話をしたいと思っています。よろしくお願いします。

 

こんにちは。Sanidine(サニディン)です。

 

Xのタグ「私が作っているインディーゲームとその背後にある3つのインスピレーション」に参加させて頂きました。

 

 

 

 

制作中のRPG「魔導士 雨と虹」でインスピレーションを受けたゲーム三つを挙げさせて頂きました。

 

ですが、どれも古いゲームでしかも割とマイナーなので知らない人も多く、ちょっとそれも悲しいですし深掘りしてほしいというお声を頂いたので、深掘りしてみようと思います🙏

 

 

 

■ヴェインドリームⅡ

 

 

今は無きグローディアというメーカーから1992年に発売されたPCのRPGです。

グローディアの代表作というと恐らく「エメラルドドラゴン」が有名で、そちらは知っている方も多いと思われます。

僕はエメラルドドラゴンも他メーカーによる移植版しかプレイしていないので、まともにグローディア作品をプレイできたのがこの「ヴェインドリーム2」しかなく、それがとても惜しいです。

 

練り込まれた世界観や美麗なキャラクターデザイン、豊富なビジュアルシーンが特徴の一つで、特に僕がプレイしたのはFM-TOWNS版でしたので、ビジュアルシーンに豪華キャストによるボイスが付いていてとても盛り上がるものでした。

(主人公ウォーリックの声は檜山修之さんです)

 

当時小学三年生でしたので漢字だらけでルビもない台詞を読むのが大変でしたが、「大人のゲームをやっている!」と謎の興奮を覚えましたし、漢字の勉強になったのでありがたかったです。(「貴方」とかも読めず"きかた"と読んでいた記憶があります)

 

戦闘は専用のフィールドを敵味方が縦横無尽に動き回り、接触すると通常攻撃するというシステムです。遠くから攻撃できる魔法や必殺技などもあります。

プレイヤーは主人公のみを操作して他のキャラクターはAIで動きますが、作戦指示をしてある程度行動を制御することが可能です。

物語の進行によって会話内容が変化する「相談」システムがあったり、短い期間登場するキャラクターにも専用の顔グラがついていたり、街の人の一人一人に名前が付いていたりと、世界の広がりを感じさせる要素はスーパーファミコンなどのRPGではあまりみられないものも多く、当時は斬新に感じました。

 

余談ですが、シナリオを担当された方のホームページを高校生の頃発見し、感想を伝える機会を得られたのが嬉しかったです。その方がシナリオライター養成講座を無償でされていたので参加させて頂こうか迷ったのですが、決心が決まらず、そうこうしている内に筆を折られてしまったようで、残念でした。

 

 

「魔導士 雨と虹」で受けた影響という意味では相談システムの他、シナリオを綿密に描きたいという想い、自作のグラフィックの描き方の傾向などに影響を受けていると思われます。



最後に勝手ながら他の方がアップされている動画へのリンクを貼らせて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ブルーフォレスト物語 風の封印

 

 

グローディアの後身的なメーカーであるライトスタッフが発売したRPGです。

ライトスタッフも今はもう解散してしまって存在しません。

 

ブルーフォレスト物語はもともとTRPGらしく、風の封印はそのメディアミックスとして開発されたとのことです。

そのため、世界観などはブルーフォレスト物語の世界観を踏襲しているはずです。(TRPGのブルーフォレスト物語のことをよく知らないので不確定なことばかり書いてしまいすみません)

 

このゲームの最大の特徴は、無数に枝分かれするストーリーです。

まず、男女二人の主人公のいずれかを選び序章をプレイするのですが、この序章で選んだ選択肢によって、主人公の性格が各々四種類に分かれます。

 

序章で決まった性格をパスワードという形で入力することで本編がスタートするのですが、さらに本編内での選択肢によって、物語が枝分かれしていきます。

その数は相当沢山あり、ほぼプレイする毎に物語が違う展開を見せていきます。

さらに、たしか男女それぞれのエンディング後のデータか何かを違う側の主人公でコンバートしないと行けないルートもあったりして、とにかく膨大です。

さすがに最終ステージやボスなどを始め、一緒なところは一緒なので何度もプレイしていると見飽きてしまうところはあるのですが、それでも新鮮さはありますし、展開が変わった時に嬉しさを感じます。

エンディングもかなりの数があったはずで、全部は見られませんでしたが、女主人公のラクジットと仲間キャラクターの一人であるエルベトーンが結ばれて、他のキャラクターも全員生き残るエンディングに辿り着いた時に満足してプレイをやめた記憶があります。(このエンディングに辿り着くのがかなり大変で、他のルートでは必ずエルベトーンは死にました…ツンデレ長髪男子キャラで好きなのですが)

戦闘のテンポがあまり良くなかったり、ロードが非常に長かったり、フィールドをあまり自由に散策できなかったりと残念な部分も多かったですが、それでも強く印象に残ったゲームです。

 

「魔導士 雨と虹」で受けている影響という意味では、ネタバレになってしまいますがエンディングの分岐を考えていたり、意外な正体の仮面キャラがいたり、兄妹愛があったりということで影響を受けていると思います。

 

 

こちらも他の方がプレイされている動画を貼らせて頂きます。

 

 

 

 

 

■神来

 

 

ナムコから2000年にPSで発売されたRPGです。

キャラクターデザインをあの美樹本晴彦氏が担当されており、そのキャラクターデザインが非常に美しくて目を惹きます。

 

ゲームとしてはシステムの噛み合わせが上手くいっていなかったり、敵とのエンカントが極端に多かったりと正直残念な面が目立ち評価を落としていますが、その反面、先述した美麗なキャラクターデザインの他、アジアンテイストで神が統治する世界観に心奪われるものがあったり、セミオートの独創性のある戦闘システムやBGM等も良かったり光るものがあります。

ゼノギアスやグランディアなどと同じく、2Dドット絵のキャラが3Dポリゴンのマップを歩くシステムやグラフィックも魅力的です。

ヴェインドリームⅡやブルーフォレスト物語にも共通していることですが、シナリオがとても良いです。好みはあると思うのですが、台詞などの文章がとても整っていて、言い回しなども格好良いと感じます。
 

システムの噛み合わせが上手くいっていないと書きましたが、その最たるものが好感度システムです。せっかく好感度システムを実装しているのに特にエンディングが分岐するということはなく、戦闘でのキャラクターの行動に影響するだけなのが非常に惜しい。

ですが、戦闘後に好感度が変動する演出など、体裁だけは非常に綺麗に仕上がっているので、大して意味がないはずなのに何となく好感度を気にしてしまう不思議な魅力があります。(戦闘終了時のBGMが素敵なので、それも相まって癖になります)

 

もう一度最初からプレイしたいかと言われると微妙なのですが、プレイしている間は先の展開なども気になり、キャラクターがとても魅力的で惹きつけられるゲームでした。

 

「魔導士 雨と虹」で受けている影響ということに関して言えば、人を惹きつけるシナリオやキャラクター、グラフィックを描きたい、それと演出を良くしたいという意識です。システムに悪い面があってもなお惹かれるほどのものを作れたらと逆説的にですが影響を受けました。

 

 

こちらも無許可で大変申し訳ないのですが、勝手ながら見つけた実況動画を貼らせて頂きます。(問題ありましたら削除させて頂きます!)

 

 

 

 

 

以上、深掘りをさせて頂きました。

 

僕自身も誰かの記憶に強く刻まれるようなゲームを作りたいものです。

 

 

それでは、また~👋