失われた自然は戻らない-4.タイコウチ- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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成虫の体長は3センチ前後で、体色は褐色尻に長い呼吸管がありその先端を水面に出し水中で獲物を待ち伏せする。

その名の由来は、前脚を動かす様子が太鼓を打っているように見えることからきています。

鎌状の鋭い前肢で魚類、他の水生昆虫、オタマジャクシ等を捕らえ、口針から消化液を送り込み溶けた体組織を吸入する体外消化を行う。

手でつかむと、脚を縮めて擬死をする。

水田周りで越冬するため、圃場(ほじょう)整備による水田の乾田化(かんでんか)は本種にとって致命的となっています。

ヒメタイコウチは、北海道を除く日本全国に生息していましたが生息地が急激に減少、劣化しており、兵庫県や東海地方で絶滅危惧種、三重県桑名市では天然記念物に指定されています。 



切手は2011年シンガポール発行の「」の中の一枚で、タイコウチが描かれています。

 

 



切手は1978年コートジボアール発行の「昆虫切手」の中の一枚で、ヒメタイコウチが描かれています。