失われた自然は戻らない-2.ゲンゴロウはどこへ- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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日本にはゲンゴロウと呼ばれる種類が約140種知られていて、ゲンゴロウ類の総称としてのゲンゴロウと区別するために、本種をナミゲンゴロウやオオゲンゴロウと呼ぶこともあります。

かつては日本の九州から北海道にかけて田んぼや池で普通に見られたゲンゴロウですが、環境の変化によりその数は減少しています。

現象の原因としては、


1.田んぼの減少や水質の悪化などにより、ゲンゴロウが生息できる場所が少なくなった。


2.農薬の使用により、ゲンゴロウが直接殺されたり、餌となる生物が減少した。

かつて日本では一部地方で食用にされるほど高密度で生息し、秋に多産する生息池の水を落とした際には多数採集することができた身近な昆虫だったゲンゴロウは、タガメと並んで「日本の水田の昆虫」の代表格として挙げられていましたが、2020年時点で生息環境破壊・侵略的外来種の侵入・乱獲などによって日本全国で著しく減少し、絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。


切手は2019年ベラルーシ発行の「ベラルーシの水辺生き物切手」の中の一枚で、オオゲンゴロウが描かれています。

 

 



切手は1991年韓国発行の「昆虫切手」の中の一枚で、オオゲンゴロウが描かれています。

 

 



切手は2001年イギリス発行の「2001ヨーロッパ切手」の中の一枚で、オオゲンゴロウが描かれています。

 

 



切手は1962年チェコスロバキア発行の「甲虫切手」の中の一枚で、オオゲンゴロウが描かれています。