身近に存在する危険な植物-13.ビワの種- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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ビワの種子には、アミグダリンという天然の有害物質が含まれており、体内で分解されると青酸(シアン化水素)に変化します。

 

青酸はヒトに高い急性毒性があり、大量に摂取すると頭痛、めまい、悪心、おう吐などの中毒症状を引き起こす危険性があり、場合によってはけいれんや呼吸困難になり、死に至ることもあります。

ビワなどのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンなど青酸を含む天然の有害物質(総称して「シアン化合物」と言います)が多く含まれています。

 

一方、熟した果肉に含まれるシアン化合物はごくわずかであるため、安全に食べることができます。

しかし、種子を乾燥して粉末に加工した食品の場合は、アミグダリンなどのシアン化合物を一度に大量に食べてしまう危険性が高まります。


アミグダリンが分解されてできる青酸を一度に大量にとると、頭痛、めまい、悪心、嘔吐などの中毒症状を起こし、重症の場合けいれんや呼吸困難を起こし、死に至ることもあります。

インターネットなどの情報では、アミグダリンを「ビタミンの一種」と称したり、「がんに効果がある」とうたったりして、アミグダリンが健康に良い成分としているものがあります。しかし、アミグダリンをビタミンとする説は現在では明確に否定されており、アミグダリンの有効性に関する情報については科学的に十分な根拠はありません。


むしろ、アミグダリンから体内で青酸ができる可能性があるため、健康への悪影響が懸念されています。


実際に、海外では、アミグダリンを含む生のアンズの種子を大量に食べたことによる健康被害や死亡例が複数報告されています。

インターネットや書籍の情報では、シアン化合物の一種であるアミグダリンを「ビタミンの一種」、「ビタミンB17」と称したり、「がんに効果がある」とうたったりして、アミグダリンが健康に良い成分としているものがあります。

しかし、アミグダリンをビタミンとする説は現在では明確に否定されている他、アミグダリンの有効性に関する情報については科学的に十分な根拠はありません。

むしろ、アミグダリンから体内で青酸ができる可能性があるため、健康への悪影響が懸念されていて、実際に海外ではアミグダリンを含む生のアンズの種子を体に良いとして大量に食べたことによる健康被害や死亡例が複数報告されています。

 

ビワの種

 




切手は2006年日本発行の「ふるさと切手 関東のくだもの」の中の一枚で、ビワと屏風ヶ浦が描かれています。

 

 



 

切手は1985年モナコ発行の「ビワの木の四季小型シート」の中の一枚で、夏のビワが描かれています。

 



切手は2015年日本発行の「野菜とくだものシリーズ 第4集」の中の一枚で、ビワが描かれています。

 



切手は1993年台湾発行の「台湾の果物切手」の中の一枚で、たわわに実ったビワが描かれています。