トウゴマ(唐胡麻)は、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草で別名ヒマ(蓖麻)と呼ばれています。
原産は、東アフリカと言われていますが現在では世界中に分布しています。
種子から得られる油はひまし油として広く使われており、種にはリシンという毒タンパク質が含まれています。
そして「リシン」は、世界5大猛毒のひとつと称され、推定の最低致死量は体重1kgあたり0.03mgと言われています。
種子には有毒タンパクのリシンと、アルカロイドのリシニンを含んでいて、2~3個食べると死に至ることがあります。
種子あるいは種皮を除いた仁(じん)と呼ばれる果実の核を冷圧して得たひまし油(蓖麻子油)は下剤として用いられています。
日本では、ひまし油は日本薬局方に収録されており、下剤として使われています。
ひまし油の中には、猛毒であるリシンが含まれているため、使用の際は十分な注意が必要とされ、特に妊娠中や生理中の女性は使用してはいけません。
トウゴマの種を食べると、嘔吐や下痢といった症状が現れ、嘔吐下痢による脱水症状が現れ、血圧の低下を引き起こします。
更に幻覚や痙攣などの症状も現れ、摂取量が多い場合は、数日後には肝臓や脾臓・腎臓の機能が低下し、最悪の場合、死に至ることがあります。
インドでは紀元前2000年頃からひまし油を灯りや便秘薬として使用していたのと記録が存在し、中国においても数世紀にわたって、内用・外用の医薬品として処方され続けられています。
トウゴマの種子を食べることは極めて危険であり、子供が誤食して重大事故が発生した例もあるので注意が必要です。
切手は1962年北ベトナム発行の「普通切手」の中の一枚で、トウゴマが描かれています。
切手は1974年北朝鮮発行の「油脂切手」の中の一枚で、トウゴマが描かれています。
切手は1993年コンゴ発行の「野生の花切手」でトウゴマが描かれています。
切手は1989年ガンビア発行の「植物切手」でトウゴマが描かれています。