新医学切手アラカルト-番外編2.ヴァンパイア・フェイシャル- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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顔が血まみれになる「ヴァンパイア・フェイシャル」は、米国のモデルで女優のキム・カーダシアン(1980~)やイスラエル出身のファッションモデルのバー・ラファエリ(1985~)といった著名人が行うことによって知名度を得た美容法です。

アメリカ・ニューメキシコ州の保健省によると、アルバカーキという都市のスパが提供する「ヴァンパイア・フェイシャル」によって利用者が感染症に感染したと報告されました。

※罹患率と死亡率の週報(MMWR)2024年4月25日※

本来ヴァンパイア・フェイシャルは、利用者本人から採血した血液を多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma)として、ダーマペンと呼ばれる特殊な機器を使って、肌に微細な穴を開けることで、多血小板血漿の浸透を促進させます。

その効果は、太陽による肌のダメージやシワを減らし、肌の健康を促進すると主張されていますが、施術中、利用者の顔は自身の血液で血まみれになるとされていてますが、実際は施術後に顔に赤みが出る程度も言われています。

今回のこの治療では、ダーマペンや注射器の滅菌が不十分または使い回しが原因により、少なくとも3人の女性がHIVに感染したことが報告されています。

このように人の血液を使用する美顔術は、血液に由来する感染症特にHBV、HIVの感染に注意する必要があるので、感染対策を十分に行っている医療施設で受ける必要があります。


今回の米国での感染は、無許可のスパで起こったということです。

 

とになく人の血液は古来より、美容・長生きや若返りの薬などとして使用されてきた経緯があります。

 

切手は1997年カナダ発行の「超自然現象切手」の中の1枚で、バンパイアと共にコウモリが描かれています。

 



切手は1997年アイルランド発行の「ドラキュラ伯爵100年記念小型シート」で、美しい女性の生き血を今吸血せんとするドラキュラ伯爵が描かれています。