新医学アラカルト-15.飲酒と血圧- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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アルコールには血管を膨張させる作用があるため、お酒を飲んだ直後は一時的に血圧が下がりますが、翌朝には血圧が高くなる傾向があります。

アルコールの摂取量が増えるにつれて収縮期血圧と拡張期血圧が上昇する傾向があり、高血圧につながります。

常習的にアルコールを多く飲み続けている人は、血圧の平均値が上がって高血圧症を発症するリスクが高くなることが分かっています。

適度な飲酒は心臓の健康に良いとされていますが、過剰な飲酒は高血圧や他の健康問題を引き起こす可能性があります。

毎日のアルコール飲料の摂取量が多いことと、収縮期(最高)血圧と拡張期(最低)血圧の上昇とのあいだに、明確な関連があることが判明しています。

アルコールを飲みすぎている人は、最高血圧は4.9mmHg上昇し、アルコール摂取量が少ない人でも、血圧値は継続的に上昇することが確認されています。

さらに、高血圧のない成人でも、毎日のアルコール飲料の摂取量が多いと、血圧値は年々、急激に上昇するおそれがあるというデータも存在しています。

一部の研究によれば、適度な飲酒は血圧を一時的に低下させる可能性が指摘されています。

 

このことは何事においても適度が大切であるということです。



切手は1979年ボツワナ発行の「ビール作り切手」の中の一枚で、バーでビールを飲む光景が描かれています。

 

 

 



切手は2018年ドイツ民間郵便局発行の「ドイツ醸造長およびモルトマスター協会125年切手」の中の一枚で、ビールで乾杯する人が描かれています。