新医学アラカルト-2.ミカンの白い筋とは- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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日本でいうミカンとは、一般的には『温州(うんしゅう)ミカン』のことを言います。

ミカンの皮をむくと果肉の周りに白い繊維のような筋がついていますねぇ!!

あなたはミカンを食べるとき、この白い筋を取りますか、それとも取らないで食べますか?

みかんの白い筋は、"アルベド"と呼ばれる繊維成分で果肉に栄養や水分を供給したり、外部からの物理的なダメージから守ったりする役割を担っていて、このアルベドにはペクチンや食物繊維、ビタミンCやフラボノイドといった抗酸化成分が含まれているので食べることで健康効果が期待できます。

ミカンは、100グラムあたり49キロカロリーで、βカロテン、ビタミンC、カリウムが多く含まれています。

ミカンの果肉を覆うようについている白い筋は、水や栄養を果実に届ける役割をもつ維管束で、ラテン語で白を意味する"アルベド"と呼ばれるものです。

白い筋には、食物繊維とヘスペリジン』ビタミンP)が含まれていて、ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、毛細血管の強化や血圧の改善、動脈硬化の予防といった働きがあるとされていて、果肉部分よりも皮や白い筋、果肉を包む袋の部分に多く含まれます。

またミカンの皮は、乾燥させて漢方の生薬に使われます。

ミカンの白い筋や袋にはヘスペリジンが含まれているので、取り除かずに食べた方が、この成分を摂取でき、さらにミカンにはビタミンCも豊富に含まれますが、ヘスペリジンにはビタミンCの吸収率を高める効果もあるため、白い筋を取らずに食べることで効率よくビタミンCを摂取できるとされています。

更に白い筋や袋には、腸内環境を整えたり、コレステロール値を下げたりする効果がある食物繊維の一種『ペクチン』が果肉の4倍も含まれているため、取らずに食べた方が栄養価が高いことは明らかです。

しかしながら白い筋は口当たりが悪く、口に入った時の感触が好きではない人もいるかと思いますので、無理のない範囲で食べられたら良いでしょう。

切手は2002年日本発行の「ふるさと切手 四国」で、みかんと佐田岬半島が描かれています。

 

 



 

切手は2015年日本発行の「野菜ととくだもの切手 第3集」の中の一枚で、Kiyomiが描かれています。

 

 



※Kiyomi(清見(きよみ)とは、日本産のみかんとアメリカ産のオレンジを交配した柑橘類で、清見オレンジとも呼ばれます※

 

切手は2015年日本発行の「野菜とくだもの切手 第5集」の中の一枚で、温州みかんが描かれています。