蛇は世界中に3000~3500種存在し、そのうちの600種前後が毒蛇とされています。
日本の毒蛇は、ヤマカガシとマムシが有名ですが、世界にはこれらの毒蛇より極めて強い毒持つ毒蛇が多数存在しています。
世界の毒蛇の種類は、大きく分けて2つに分けられます。
1.前牙毒蛇
上顎の前に毒牙を持つ蛇で毒牙は鋭く、噛まれるとすぐに毒が注入されます。
前牙毒蛇の代表的な種類としては、キングコブラ、ブラックマンバ、ガラガラヘビなどが挙げられます。
2.後牙毒蛇
上顎の後ろに毒牙を持つ蛇で毒牙は鈍く、噛まれてもすぐに毒が注入されないことがあります。
後牙毒蛇の代表的な種類としては、マムシ、ヤマカガシ、ハブ、タイパンなどが挙げられます。
毒蛇の毒は、神経毒、血液毒、壊死毒など、さまざまな種類があります。
神経毒は、神経系を麻痺させて死に至らしめる毒で、血液毒は血液の凝固を阻害したり、血液細胞を破壊したりする毒で壊死毒は、組織を破壊する毒です。
今回から数回に分けて毒蛇について紹介させていただきますが、切手として発行されている毒蛇に限定されますが、ぜひともお付き合い下さい。
初回は蛇毒の解明に貢献した野口英世についてです。
蛇毒の研究者としては、野口英世(1876~1928)が有名です。
単身渡米した野口は1901年3月、米国ペンシルベニア大学医学部教授のサイモン・フレクスナー(1863~1946)は蛇毒の研究の権威者であるサイラス・ウィアー・ミッチェル(1829~1914)に1901年3月紹介し指導を頼みました。
そして野口は1901年11月米国国立科学アカデミーでサイラス・ウィアー・ミッチェルの蛇毒研究の公開実験を努めます。
野口はこの時の研究を1902年『ペンシルバニア大学医学雑誌』と『実験医学雑誌』に、「蛇毒ノ血球溶解作用抗細菌溶解作用及毒性に就キテ」と題して発表します。
その後1909年6月野口は、自分の研究テーマのひとつである蛇毒の研究に区切りをつけるために、315ページに及ぶ大著『蛇毒(Snake Venom)』を出版します。
野口の研究内容としては、蛇毒の分類・生態・生理・咬傷の病理・治療そして蛇毒の薬理作用・組織学変化・抗毒素による中和治療の多大な分野に及んでいます。
この研究中で特に注目すべきとは蛇の種類によって蛇毒には、神経毒・出血毒・溶血毒に分類できることを証明したことです。
野口の研究の目的は、単なる蛇毒だけの解明ではなく、蛇毒を材料とした抗原抗体反応の物理化学的解明にありました。
切手は2007年日本発行の「野口英世博士の故郷フレーム切手」で、、野口英世の生家、愛用の顕微鏡、英世のサイン、ガーナのアクラにて、恩師・フレキスナー博士と、恩師・小林先生と、母・シカとなど野口英世に関わる写真が切手に描かれています。
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