医学よもやま話-10.ギ・ド・モーパッサン 『二十九号の寝台』- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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フランスの小説家ギ・ド・モーパッサン(1850~1893)が書いた、「二十九号の寝台」という短編小説に梅毒が描かれています。

敵兵に犯され梅毒トレポネーマに感染した女性は、梅毒の治療もせずに何人もの敵方将校に梅毒トレポネーマを感染させ続けて、彼女のフィアンセであった大尉に、『このあたしがよ、あんたの連隊みんな寄せ集めたよりは、あたしのほうがよっぽど殺したんだよ…』と言い放ちます。

彼が梅毒をテーマにしたのは、彼自身が梅毒だったからで、実際27歳頃から梅毒による神経障害に苦しむようになっています。



切手は1993年フランス発行の「著名人切手」の中の一枚で、モーパッサンが描かれています。

 

 



切手は2000年ブルガリア発行の「海外の著名人切手」の中の一枚で、モーパッサンが描かれています。