エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症ですが、感染者が必ずしも出血症状を引き起こすわけではないことから最近では国際的にはエボラ出血熱(viral hemorrhagic fever:VHF)から"エボラウイルス病(Ebola virus disease: EVD)"へ切り替わりつつあります。
最初の男性の出身地付近である当時のザイール(現:コンゴ民主共和国)のエボラ川から、エボラウイルスと名づけられ、病気もエボラ出血熱と名づけられた経緯があります。
1976年に発見されてから2019年3月時点に至るまで、アフリカ諸国にも広がりウガンダ(2000年)、ガボン(2001年)、コンゴ民主共和国(2001年~2003年)、スーダン(2004年)など30回を超えるエボラウイルス病のアウトブレイクが報告されています。
感染経路としては、以下があります
1.主に患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることによる感染。
2.感染したサルなどの動物の血液、分泌物、排泄物、唾液などとの接触での感染。
3.流行地域の洞窟に入り感染したコウモリと接触しての感染。
※自然宿主の特定については、断定されていませんが複数種のオオコウモリが有力とされています※
潜伏期間は、2~231日で症状としては発熱・倦怠感・食欲低下・頭痛などが起こり、その後嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状が引き起こされます。
重症例では神経症状・出血症状・血圧低下などが見られ死亡することもあり、致死率はウイルスによって異なりますが、高いものだと80~90%と報告されています。
予防ワクチンは2023年3月時点で存在しないことから、治療は対症療法のみとなります。
2014年リベリア発行「エボラ流行の認識切手シーシ」で、黄色を基調とした切手で防護服を着た医療従事者・母親と子供・体温測定などが描かれています。
切手は2015年ギニア発行の「エボラ出血熱との戦い小型シート」で、救護活動が描かれています。
2015年ギニア発行の「エボラ出血熱との戦い小型シート」で、切手には患者の治療とシート面には研究者が描かれています。
切手は2015年トーゴ発行の「エボラとの戦い小型シート」で、患者の隔離(左上)・防護服を着用した医療関係者による子供の隔離(右上)・赤十字スタッフと子供(左下)・患者搬送(右下)が描かれています。


