ギリシャ神話の中の医学-7.ニンフとエコー検査- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

血液の鉄人の医学と切手のサイト

医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出来事を興味深くそしてわかり易く解説いたします。

エコー検査の原理は、観察する箇所に人の耳には聞こえない超音波を放射し、その反射を利用して映像化しその箇所の状態を確認します。

医療分野では、とりわけ内臓の部分、腎臓・肝臓・膵臓・胆嚢・心臓・前立腺・乳腺・甲状腺・頸動脈・下肢血管などの状態を観察するのに使用されています。

CTと違い、放射線を使用しないので非常に安全な検査で、しかも痛みはありません。

安全性が高いことから胎児の状況確認にも使用されています。

このエコー(こだま、反響)という言葉もギリシャ神話に登場する森の妖精(ニンフ)に由来します。

ギリシャ語ではニュンペーと言い英語ではニンフと呼ばれる。

ニンフは山・川・泉・樹木やある特定の場所の精で、歌と踊りを好む若くて美しい女性の姿をしている。

女神ヘラに憎まれ、他人の言葉をそのまま返すことしかできなくなり、さらに美青年ナルキッソスに失恋し、 やつれて声(やまびこ、こだま)だけになった。

切手は2004年ソマリア発行の「絵画切手」で、イギリスの画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス作『ヒュラスとニンフたち』で、ヒュラースの手を取って泉に引き込もうとするニンプたちが描かれています。

 

 



ヒュラースはヘラクレスに仕える美しい少年で、ヘラクレスに愛され、しかしヘラクレスに従ってアルゴナウタイに参加しますが、美しさゆえに泉のニンプにさらわれたという。

 

切手は2002年フィジー発行の「心臓外科手術切手」で、心臓エコーが描かれています。