朝から朝まで匂ってアッタマイテーっす

アレから5年くらい?
特に顔立ちを引き立ててくれるでもなく、まるで機能を停止していたオレの潰れた鼻が、つい昨日辺りから急に起動しだした。

ちょっとスエたような、でもイヤな感じではなくて、かといってミントとかハーブみたいに、鼻腔をくすぐるような感じはある。

鼻腔からの感覚が久しぶり過ぎて表現できないけど、とにかくある日の朝、確かこの前の金曜日、7時にカーテンを開けて、「あぁ、今日はこんな天気だからジーンズを洗濯して部屋干しでもしてやろう」って思った時だったと思う。

「ん?なんか匂うな」と。

特別大した感動はないんだけど、嗅覚の復活に気づいてからずーっと「ナニカ」が匂ってるもんだから、だんだん頭痛がしてきた。

その匂いが自分の体臭なのか、日に2箱吸ってしまうセブンスターによる口臭なのか、週に良くて2回しか掃除をしない部屋の匂いなのか。

ともあれ、良い原因からくる匂いではなさそうだったので、嗅覚の復活の歓びもなおさら薄まった。

でもまだ自分の感じている匂いもただの一種類でしかないからまだ完調ではないのかもしれない。

大好きだった、あの金木犀の香りが感じられたらあらためて飛び上がるかな。

きっとお母ちゃんも一緒に飛び上がってくれんだろう。



夜。

鼻が起動しだしたってことは、舌も?

これには多少なりとも期待に胸を膨らませた。

諸々あって来月末まで貧乏ライターの自分は、それでもハリキッテお台所へ。

小一時間で出来上がったシャケのムニエルとキャベツ入り味噌汁、何でも野菜のマヨネーズ炒めは、どいつもこいつもいちいいちしょっぱすぎて泣けた。
このままじゃメタボどころかただのデブになっちまう、って昼下がりに散歩に出かけた。

これが東京にはめずらしいって言う晴天かぁ、って雲ひとつない青空。

あてなくただ、駅前商店街をぶらぶら。

最近では外の気温も心地よくなってきた。

桜並木が満開になるのがあらためて楽しみ。

久しぶりに背筋を伸ばして歩くのがなんだかきもちいい。

家を出て大学前を通り、商店街が近づくと人通りも増えてくる。

ふと、さっきからすれ違う人たちとよく目線が合うことに気づいた。

春の陽気に口元が緩んでいたんだろうか。

それとも自分の洋服が裏返しだったんだろうか。

店のショーウィンドウ越に自分の姿を確認する。

これも久しぶりだ。

鼻血が出てた。

結構な量たれてるんだから誰か言ってよ…。

都会人の世界観にちょっと凹みながら近くのパチンコ屋でおトイレを拝借。

女性に対して達観できるようになると、不思議とモテるようになると500人切り達成者は言っていた。

お金に対して達観できるようになると、不思議とお金が集まってくるようになると金持ち先輩は言っていた。

それじゃあ人生は?生に対して達観せきるようになると、不思議と幸せになれたりするのかな?

おじいちゃんやおばあちゃんがいつもニコニコ幸せそうなのは、もしかして生に対して達観できるようになっているということかな。

なににおいても、人一倍感情に流されやすい自分にはちょっと長い道のりになりそうだ。
今度のお家は、「桜新町」!

 ちょっと自分のケツに火を点けに行ってきます。

 一週間弱、東京の不動産屋さんを巡って、叩いて交渉を重ねて、見つけてきました。目黒区中心に探していたはずが、いつの間にやら世田谷区になってた、ってオチはあったけど、それでも満足のいくネクスト ホームが見つかり決まりました。
 駅からちょっぴり離れているので、車もないのに駐車場まで予約したりなんかして、でも前の車を譲ってくれた親友は「誰が運転していいなんて言った」なんて言うし。そりゃ愛車をただ同然でくれたのに事故って廃車にしちゃえばそうも言うだろうけどさー。次の車も当てがあるにはあるけど、まだ納車どころか正確に決まってもいないから、しばらくはチャリンコでがんばることになりそう。10年以上振りだけど、きっと乗れるよね。

 それにしても今回の東京小トリップは実に充実してた。ホンの一月前にまわってた、「日本各地傷心?一人旅」より断然。記憶が新しいからかな。あるかもね。例によって、夜な夜な飲み歩けば並びの席の人とは友達になれたし、あくる昼間もその人とお買い物に行ったりとか、不動産屋の営業さんとオススメのクラブに行ったり、また違う日の夜バーに行けば、キレイなお姉さん方がお酒を代わる代わるご馳走してくれるし。え?俺、はめられてる?とかビビってお店代えた位。そうだったと思うけど、とってもイイ気分にさせてもらえた貴重な経験だった。

 ここのところの数年間、自分は色々な意味で困っていなかった。実家住まいだし、10年がかりで夢だったライターの職にも着けて、しかも職場を経営するのは友人だったからなんら厳しいこともなく、不自由なく環境と因果の幸運に甘えまくってた。でも最近、外部の企業の方々と、それもまるで接点の無かった方々とお話をする状況が増えてきた中で、ジャーナリストに、物書きになりたくて上京をしたものの、アルバイトという環境からスタートして触れた接客業に魅了されていた自分を思い出してした。その思いは日を追うごとにだんだんと、まるで遠距離で育んでいる恋心のように膨らみ、本年6月、一念発起、ライターとしては独立、でも私は接客業をメインに人生の道を返らせていただくことにしたのです。
 家電、家具、アパート契約費、車etc.。家賃と駐車場代と家への仕送りを思えば、使える貯金も残り少なく生活費はわずかしか猶予を許さない。俺に必要なのは、金より火だ。バイトと仕事を4つ掛け持ちしたあの頃を思い出せ。寝る間を惜しんでも楽しく笑えた、あの人生最低だった頃こそが人生最良の時代だったことを、今思い出したのだから。