さっき、ベランダ先で鈴を小さく鳴らすようなきれいな声がした。
昨日の昼には、まだ彼女も見つかりにくいだろうにセミも鳴いてた。

コオロギかな、もうそんな季節なんだな。夜もふけたしこの声を聞きながら布団に入ろうか。
部屋でこの声が聞けたらどんなに素敵だろう。

思って窓を開けようとしたけど、「コオロギじゃなかったら最悪じゃね?」と、窓を開ける手をためらってしまった。



コオロギじゃなかったら、なんだろう。
キリギリス?鈴虫?どっちの声でもなかった気がする。
じゃーあとはゴキブリか。でもゴキブリって鳴いたりすんのかな?
まぁ、あんだけいい声なんだから入れてやろうか、とも思った。

でも、昔ゴキブリが出るアパートに住んでたときにはあんな声聞いたとこない、はず。

結局、怪しいものは罰する、的な独裁思考も手伝って素敵ボイスの主には退散願った。



自分もそうだけど、世間の人ってなんでゴキブリを嫌うんだろ?
汚いところにいるから?グロイから?図太いから?

自分の彼らを嫌悪する理由はそんな感じかな。食用になるわけでもないしね。
第一、びっくりするんだもの。小さいのは万歩譲ってまぁいいとして、でかいのが出たときにはもう眠れませんから。

存在しなきゃいいのに、って思っても、彼らもどっかで世界の役に立ってるんだろうなーって思いもある。
何のためにいるのかはさっぱりだし、願わくは一生自分の前にだけは出て欲しくもないわけだけど。



で、晩酌ついでに浮かんだ疑問は2つ。
ゴキブリから見たら自分たちはどう思われてるんだろ。
ゴキブリに生まれ変わるって地獄かな。

前者は人間関係にも通じると思うし、後者は深すぎて頭がぐるぐるしてくるんで、また今度。
書いて残せばシワの少ないオレの脳みそでもいくらかまとまるでしょ。



さて、もうすぐお仕事だ。
仕事じゃないけどお仕事だ。
キャンプファイヤーのためにはまだ少し、お金が足りない。
昨日、久しぶりに父さんに会った。

いつも突然現れるのでビックリするわ。

前に会ったのは確か4年前の冬の日の朝、遅刻寸前で慌てている時だったね。

知人のお陰でやっとこ社会復帰を果たした、ちょうど当日だったかなぁ。

毎度まいど、本当、俺の人生の節目に顔出してくれるね。

昨日はなに?

父さんそっくりの息子の三十路突入をお祝いに来てくれたの?

おありがとうございます。

おかげさまで、息子は元気にしております。

フォード・トーラスワゴン、ナンバー13-00。

真緑色の新車が届いたときの、父さんの嬉しそうな笑顔が思い出されます。

でもまぁ、まさか東京で父さんに会うとは驚いたよ。

乗ってくれていたのは、優しそうな初老の夫婦でした。

ジっと見すぎて奥さんに不信がられてしまった。

まさかヒゲはやした怪しい男が、自分の車をそんな風に見ているなんて思いもしなかったろうね。

でもね、その車を最初に運転したおじさんが人付き合いの下手なシャイガイだったって私は知っているのですよ。

昔はろくに口を聞く機会もなかったもんで、失礼でしょうがもう少し愛でることをお許し下さい。

群馬ナンバーは今も変わらず13-00。

もしかして次の車検で廃車?

したら、まぁまた何か手を変えて来てください。

お待ちしています。
体中が痛い。
昨日筋トレグッズでほんのちょっとエクサこいただけなのに。
ふくらはぎ痛いわ背筋痛いわ、果てには太もも・腹筋つっちゃうわ。
3日前に腕立てしたら未だに肘痛いわ。
群馬に行くたび、着いたら微熱、帰ってくるたび微熱。

なんかリハビリ中より、よっぽど貧弱ぶりがひどい。
これじゃイカンって、最新ツール「五感」も楽しみつつ15時から用賀駅までお散歩ハイク。

全部世界が新鮮だった。
4年履いてる靴でも靴ずれ・足まめできたけど、それでもまぁ前半は楽しかった。

沈丁花の香りで春の甘さも感じれた!
工事現場の匂いで他人の生も感じれた!
バスタオルの臭いでチャーハン作り過ぎだって感じれた!
3日目のタンクトップの臭いで自分の加齢を感じれた!
スロット帰りに今月のピンチの訪れを感じれた!
エヴァンゲリオンは機種そのものが使徒だって感じれた!
涙混じりに食べた松屋の豚丼は卵を入れないほうが美味しいって感じれた!
出発時には降ってなかった雨が降ってて帰りはめっさ寒かった!
自転車買うために明日からレバレッジ3.4が必要だって感じれた!

緊張するけどおっかなびっくり明るい未来に歩いていこうと感じれた。