久々の青空のもと恒例の精華の定期演奏会がやってきました
博多駅からバスで会場のサンパレスへ
福岡サンパレスホテル&ホール
精華女子高校吹奏楽部
第40回定期演奏会
Cond:櫻内教昭
【第1部】クラシックステージ
ジュビリー序曲(P.スパーク)
吹奏楽のための第三組曲《バレエの情景》より
(A.リード)
第2楽章 パ・ド・ドゥ Pas de deux
第4楽章 全員の踊り Dance generale
バレエ音楽「三角帽子」第2組曲より
(M.d.ファリャ/編:石津谷治法)
粉屋の踊り(ファルーカ)
終幕の踊り(ホタ)
ガレア・エト・ベルム
~スケルテ・ヴァン・アイスマの知られざる物語
(ヤン・デ・ハーン)
【第2部】ポップスステージ
キャラバンの到着(M.ルグラン)
東京ブギウギ(服部良一)
THE☆ヒットパレード
オリジナルミュージカル「オズの魔法使い」
【第3部】マーチングステージ《BRILLANT》
ボレロ(M.ラヴェル)
ラプソディ・イン・ブルー(G.ガーシュイン)
スタンドアローン~「坂の上の雲」より~
(久石譲)
パーカッションショー「White Snow」
カラーガードショー「春よ、来い」
ドリームガール(H.クリーガー)
シンプルギフト(アメリカ民謡)
合唱「いま虹を超えて」(弓削田健介)
遥か(GreeeeN)
毎回元気をもらいに行く演奏会もかれこれ15年以上(藤重先生の時代から)通っていますが、今回は2日間4公演のファーストコンサートは初めて
二日目が多かったのですが3年生のラスト定演の2日目ラストステージが気持ちは一番盛り上がりますが、音はどうしても荒れがちになるのでフレッシュな演奏を狙い初回にしました
ステージ配置(自席2F中央最前列)
第1部は伝統の精華サウンドが爆発下手をするとトップヘビーな音作りになるところ、絶妙なバランスは流石としか言えません
1曲目スパークの序曲でサクッと我々の心を掴むと、2曲目は1・2年生だけの演奏のよるリードの第3組曲もきっちりと聴かせてくれ、特に第4楽章全員の踊りでは華麗でドラマティコな展開が印象的
オケでは何度も聴いた「三角帽子」も吹奏楽では何十年ぶりそれだけ取り上げること自体が難しい曲ですね~ファリャらしいスペインのファルーカやホタを表現することは難易度MAX
習志野高校の石津谷さんの編曲で大編成でしたが、上手くまとめていたものの基本権威を笑い飛ばす明るく陽気なラテンパッションはもう少し振り切った演奏でもよかったかも
のりぺん&はなぺん
メイン曲の「ガレア・・・」はもう無駄をそぎ落とし研ぎ澄まされた、正にコンクール全国大会で金賞を飾った圧倒的名演~実は「三角帽子」あたりからオジサンはもうウルウル状態
この前は玉名女子のニューイヤーコンサートを聴きましたが、甲乙つけがたし~というか点数評価だと玉名がほんの少し上回るかもしれませんが、好みのサウンドはやはり精華の方かな
ブラボォ
グッズをゲット
第2部のポピュラーステージは軽快なリズムを刻んで「キャラバンの到着」でスタート
NHK朝ドラで放送されている「ブギウギ」は笠置シズ子さんを主人公にした物語ですが、戦後昭和史を飾る「東京ブギウギ」が2曲目に登場~サックスパートのスウィングに乗せてブギが流れると、各パートの衣装をそれそれ紹介~かわいいものや面白いものや盛りだくさん
昭和歌謡を中心にした「THE☆ヒットパレード」でトドメ会場のみんなといっしょにステージのリーダーに合わせて、購入して準備していたサイリウムを振ったり回したり楽しひととき
そしてこのステージのラストはオリジナル脚本によるミュージカル「オズの魔法使い」
元ネタは児童文学ですが、我々の世代(TV月曜ロードショウや水曜ロードショウで映画鑑賞)はジュディ・ガーランド扮する主人公ドロシーが熱唱した「 Over The Rainbow」はやはり名曲ですね
精華のミュージカルで衝撃を受けたのは「ライオン・キング」を観たときで、その劇団四季もかくやというクオリティにびっくりしたものです今回も十分に楽しませてもらいました
そしていよいよ第3部マーチングステージの開幕ですDCI(ドラム・コー・インターナショナル)のファンとしては、100名規模の演技は無理としても数少ないマーチングを楽しむ機会
長年通ったステージでバトンやライフルを演技中に落とすことは皆無でしたが、ちょっとライフルが落下してフラッグとの受け渡しがまごついたもの初日だからかな~ドンマイ
ステージ中央でスネアがソロでリズムを刻み始めると「オットいきなりボレロでスタートだ」と私の心の声~写真のようにフロントパーカッションとのアンサンブルで全体を引っ張りますが、ボレロはご存じのとおりソロのリレーで進むので最初はソリストの演奏とスネアのリズムに僅かなズレが・・・これも客席でソロを吹いたり両袖から両翼展開したりとフォーメーション的にもズレやすかったかな~これもドンマイ
パーカッションショーではBD(バスドラム)のコンビネーションは見事で、タムやドラムも良かったのですが、ドラム・コー的には少々物足りなさも
できる子たちなんだから~というよりはステージでは限界がありしょうがないっすね
でも何のかんのオジサンには十分感動のステージになりました~締めにスネアDrが再度中央にでてきてリズムを刻み出すと、また両翼袖に金管部隊が展開しボレロのフナーレを華々しく演奏
ぶらぼぉぉぉーーーーーカッケ====
DCI的演技演奏
最後の櫻内先生による3年生全員の紹介の前に、3年生の部長さんによる代表挨拶がありましたが、彼女たちの年代は入部の時からコロナ渦に見舞われ翻弄された訳で、単に好きだけでは続けられない全国頂点を目指す部活は、言葉では言えない苦労の連続だったのでしょう
ところどころ言葉に詰まり数分間の沈黙ののち涙をこらえて話を一生懸命続ける姿に、直向きさと健気さが伝わり思わずもらい泣きしました
3年生は25名で例年と比べると非常に少ない人数で、この大所帯を切り盛りして立派に伝統のリレーを次へつなげたのはアッパレ~これからも精華~ファイア~~~です
来年も家人(いっしょに通っています)と参上します~素敵な定演ありがとう