コンサート日記381(エッシェンバッハ×マラ2×N響) | チャーリーの音楽の旅 ~ゴールド金賞~

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毎年マーラーをこれだけ聴いていても、さすがにマーラー2番復活は久しぶりっすねニコニコ

 

  

 

 

 

 

 

2020年1月12日 NHKホール

NHK交響楽団 

第1930回定期演奏会Aプロ

Cond:クリストフ・エッシェンバッハ  

ConM:伊藤亮太郎

Sop:ハンナ・エリーザベト・ミュラー 

 マリソル・モンタルヴォ

M・Sop:藤村実穂子  

Cho:新国立劇場合唱団

 

【演 目】

交響曲第2番ハ短調「復活」Auferstehung

(G.マーラー)

第1楽章 Allegro maestoso   

第2楽章 Andante moderato  

第3楽章 Scherzo  

第4楽章 Urlicht  

第5楽章 Im Tempo des Scherzos

 

 

 

 

前日の佐渡/日フィルはオケに今一歩の迫力不足を感じましたが、常々上手いと感じることは

あっても感銘度は今一歩なことが多いN響のほうが、今回はpassion溢れる演奏でした~おおおねがい

 

ご存じのとおり基本編成は弦5部16型でバンダ(今回はTp4+Hr4)・パイプOrg・独唱Sop&独唱Alt混声合唱団・ダブルTimp(8台)・舞台裏も含めPerいろいろ・・・と超ド級編成でまとめるのは大変あせる

 

客演でやるか~という曲(とても意思疎通が重要)なだけに、土曜の初日はちょっと残念なコメントが拡散していましたが(公式ツイッターは自画自賛)2日目は意地の熱演というところでしょうかウインク

 

 

 

 

第1楽章冒頭の低弦が提示する第1主題が荒々しく始まるとチョットいつものN響テイストとの違いに刮目でしたびっくり

 

展開部のクライマックスもしっかり構築~指揮に何とか食らいつこうと気迫が伝わり、

N響定演では珍しく自分が身を乗り出し気味なことに「ハッ」と気づいて姿勢を正しましたあせる

(自席2F中央前ブロック5列目中央・・・2Fのこのブロック以外で聴いたことなくホール特性不明)

 

第1楽章第1主題

 

第2楽章のマーラーさんがよく使うレントラー舞曲風のテイストもGood~主部の繰り返しの対旋律がなかなかよかったのでVcを見ると、年末日フィルを退団した辻本玲さんを発見~早くも登場バレエ

 

アタッカで続く第3楽章中間部の爆発的演奏からいよいよ第4楽章で藤村さんの独唱がスタート、さすが貫禄というか余裕というか2F自席の目の前で語られているような素晴らしい《原光》の歌唱ラブラブ

 

バンダコラールが流れる中『子供の不思議な角笛』の第7曲から引用されたこの楽章で現世の苦しみと次楽章へと繋がる神の慈悲にすがり復活による救済を求める心象を切々かつ明瞭に歌いましたラブ

 

公式ツイッターより

 

 

  

 

 

第5楽章の長大なフィナーレも弛緩することなく素晴らしい新国合唱が加わるとまさに圧巻のマーラーワールド全開です祝日

 

合唱がクロプシュトックの「復活」賛歌を歌い始めると神々しい神秘さに包まれますヒミツ

 

エッセンバッハもパウゼやルバートを多用しながらも崩れることなく最後までグリップして壮大な復活を構築~舞台裏の役目を終えたバンダも上手に着席して参加~パイプOrgの通奏低音もしっかり響きそれまでいろいろな楽器で繰り返された第1主題の咆哮を受け継いだ崇高なまでのTuttiでフィニッシュクラッカー

 

終演してふと気がつくといつのまにか私の目には涙が笑い泣き

 

いや~こちらが圧倒されるN響の演奏を久しぶりに堪能することができました~マーラーLOVEの私に至福のひととき感謝カンシャでした恋の矢