コンサート日記369(井上道義×マラ3×読響) | チャーリーの音楽の旅 ~ゴールド金賞~

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毎年恒例になりつつある芸劇マーラーシリーズに今年も参上しに池袋へGO新幹線後ろ右矢印

 

芸劇前の旧西口公園の工事も終わり絶滅危惧種の(懐かしい私が学生時代の)昭和池袋は本当になくなっていくなあうーん

 

   

 

 

 

 

 

読売日本交響楽団  

東京芸術劇場Presents

Cond:井上道義  Alt:池田香織  

Cho:首都圏音楽大学合同コーラス

(昭和音・洗足学・桐朋学)

TOKYO FM 少年合唱団  

2019年12月6日東京芸術劇場コンサートホール

 

【演 目】

交響曲第3番 ニ短調 (G.マーラー)

 

第1楽章 力強く、決然と   

「森が私に語ること-岩山が私に語ること-牧神(パン)が目覚める、夏が行進してくる(ディオニュソスの行進)」

 

第2楽章 メヌエットのテンポで、とても中庸に 「草原の花々が私に語ること」

 

第3楽章 気楽に、スケルツァンド、あわてずに 「夕暮れが私に語ること-森の獣が私に語ること」

 

第4楽章 きわめてゆるやかに、神秘的に 「夜が私に語ること-人間が私に語ること」

 

第5楽章 活発な速度で、表情は大胆に        

 「カッコウが私に語ること-朝の鐘が私に語ること 天使が私に語ること」

 

第6楽章 ゆるやかに、平静に、気持ちをこめて 「愛が私に語ること」

 

     

 

 

昨年の8番もそうですが後期ロマン派は拡大し巨大化する交響曲も特徴で当然ながら3番も超ド級クラッカー

 

編成規模が商業的にも制約となってなかなか演奏されませんが、これは今年なぜか連発となったシェーンベルク「グレの歌」も似ています~マラ3は2018年4月大野都響以来(コンサート日記167ニコ

 

しかしひとたび演奏されれば曲の力は絶大ですが、それをコントロールしてマーラーの世界観を本当に表現できる指揮者はなかなかいないあしあと一連のミッキー主公演に付き合って期待はMAXでした流れ星

 

  

 

 

今回結論から言えば私にとっては名演となりましたラブラブ自席は今回も例年通り2F最前列ど真ん中28番合格

 

オケ全体も俯瞰できるとともに池田さんや合唱もよく聴こえるブルー音符なによりオケの息遣い気迫ビンビンOK

 

まずは8本のHrによる第1主題でスタートひらめき電球割と抑え気味ではいる指揮者も多いなか井上さんはこれでもかあ~とfff全開クラッカー

 

個人的には全体を占う試金石としておりドストライクにはやくも全身シビレました飛行機第1楽章だけで古典派交響曲1曲分のボリュームがありますが消化不良になることなく汗

 

低弦の呻きやミュートTpの音~行進曲や木管コラール~悠然と展開されるTbソロ(Tb族の私にはこれもポイント)ドキドキ

 

転調しながら再現部を繰り返しHarpのグリッサンドから頂点へクローバーこんなにしっかりと構築され圧倒的に表現された第1楽章を聴いたのはライブでは初めて照れはやくもぶらぁぁぼぉぉ~~ビックリマークと心で叫びグッ

 

  

 

 

第2楽章~第5楽章は楽譜の出版前の標題を意図してつけましたが、標題細部は変遷しながらも基本路線は踏襲されており、自然や神の表象としての天使などアルトソロと合唱が織り成す切々と表現され神秘性さえ感じさせる楽曲が展開されていきましたニコ

 

少年合唱&学生合唱もoodJobOKただ池田さんの期待が大きかっただけに欲ばればもう少しスピリチュアルな歌唱が欲しかったかなくつ

 

ステージ照明を落として彼女へスポットを当てるのであればなおさら~悪くはなかったのですがねあせる

 

 

 

 

あとは中間楽章の注目はポストホルンを第3楽章で使うかはてなマークというところでしょうかキョロキョロ

 

今日はP.Orgの前に反響板を降ろしているなあと思っていたのですが、終演後のスタンディングでその反響板の裏からポストホルン登場びっくりステージ袖とかではなく今回は反響板の裏での演奏でしたね~So~Goodバレエ

 

 P.Hr・・・音程が難しいくるくる

 

 

第1楽章コラールから引用した鐘の音を模した児童合唱「ビム・バム」からアルト独唱を経てアタッカで最終楽章へ突入スノボ弦楽合奏の主題提示のなんと美しいことか・・・突入前から私はもう涙目・・・ぐすん

 

端々にこれまでの主要な主題を回帰させながらVlとからむ木管の対位旋律アンサンブルの素晴らしさキラキラ

 

もうこのころになると涙腺崩壊(なぜか私は右目⇒左目⇒両目の順番に涙)で大泣きトランス状態笑い泣き

 

やがて頂点を目指して徐々にTuttiへと集結が始まり巨大なクライマックスを形成~空前絶後のフィナーレにトドメを指されて至福ながらもう心身ともに消耗でヘトヘト・・・燃え尽きてマーラーの魂とともに昇天

 

  

 

 

井上さんの曲へのアプローチは好き嫌いがはっきり分かれていますが、表現者としての真摯な姿勢と織り成される曲想に私はいつも心を揺り動かされ、今回もミッキーの毒に全身痺れまくりましたお願い

 

自然界では美しいもの・おいしい物ほど毒がある~デフォルメ過ぎるとかアザトイとか多様な感想と意見は尊重されるべきものですが、浅学で感覚派の私めには理屈は置いといて心に響くかの1点祝日

 

自席から下手4名は評論家の先生方でしたが職業柄止むを得ぬものの、終演後に第1主題の打ち出しは云々・・・意見交換・論評は場所を移してね~せっかくの余韻がムムム・・・ショック

 

Tb族としてはマーラーの無茶振りに金管プチしくじり多発も、管楽器の唇疲労が身に染みており安易な容認ではないのですが、気にならないくらい全体の表現が勝り個人的にはノ~プロブレム~~てへぺろ

 

今月の計画の記事で音楽の神のご加護を願いましたが、まさに神の微笑み大きなプレゼントに感謝ドキドキ

 

昨日のWヘッダーの感想はこれからアップしますが、もう一度みっき~ありがとう~~でした照れ

 

 

 

P.S.雑感

帰りのエスカレーターで私のうしろに居合わせた老婦人2名プレゼント

「井上さんも随分お痩せになったわね~でも元気そう。」

「そうよね~あのダンスがでれば大丈夫よ~安心したわ」

私達のような庶民の感覚はこんなもの~平和な日本ですねグラサン