10月の予定は既報のとおりで、いろんな意味で昨日が山場でしたが正直少々きつかった
しかしそこは私も自称とはいえブルマラ団の端くれ東京ブル9祭に参戦してきました
日本フィルハーモニー交響楽団 第704回東京定期演奏会<秋季>
Cond:ピエタリ・インキネン ConM:扇谷泰朋 SoloVc:菊池知也
2018年10月13日 サントリーホール大ホール
【第1部】
交響曲第5番 変ロ長調 D.485 (F.シューベルト)
第1楽章 Allegro 第2楽章 Andante con moto
第3楽章 Menuetto,Allegro molto 第4楽章 Allegro vivace
【第2部】
交響曲第9番 ニ短調 WAB109 (A.ブルックナー)
第1楽章 Feierlich, misterioso 第2楽章 Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell
第3楽章 Adagio. Langsam, feierlich 第4楽章(未完成)
久々のインキネンのブルでした前回ブル5の感想がこちら(コンサート日記123)約1年前ですね
そしてブル9はこの前クラシック音楽館で放映のノット東響(コンサート日記169)の今年4月以来
更に今回ハシゴするブロム翁N響に10月27日上岡新日も演奏し、年間会員の継続案内が届いた
都響も会員のBシリーズにおいては2019年9月に大野さんで・・・Bはちなみにブル4・ブル7も・・・
集客がいいのが理由で私のような変人もせっせと通うからかもしれませんがもう少しなんとかね~
まずはシュベ5ですがなかなか曲想どおりのここちよい演奏私の感性はエコモードで熟睡
本能がブル9ハシゴの危険回避のために強制シャットダウンさせたのか久々心地よく寝ました
で~感想はブル9だけもう皆さんご存知のとおり未完の大作ブル9は最終章補作は数種類ある
ものの、基本は版違い以外は3楽章で演奏されていますね「テ・デウム」と合わせるパターンも
ありますが、これは上岡/新日で今回の日フィル&N響は完成された3楽章だけの演奏でした
第1楽章は空虚5度のお約束「ブルックナー開始」~霧がかかった深い森を掻き分けていくと突如
視界が開けて未知の巨大伽藍の神殿がそびえ立つ(インディジョーンズかいと自分で突っ込み)
8つの動機で形成される第1主題の提示ここで巨大な頂点が作れるかが勝負~我々Tbや金管族が
泣いて歓ぶ大見得の切りどころよくコケル日フィルにしては増強もありマズマズのサウンドですか
第2楽章の指揮は4月のノットを鬼気迫ると書きましたが、インキネンは悠然と自然体~まあこれは
各人の好みもあるので良い悪いではないと思うのですが、個人的にはもう少し暴力的な方が
第3楽章はワーグナーチューバを中心とした荘厳なコラールが大好きなのですが、ここは少し神経を
使ってほしいところTbもガンバそしてブルックナー休止からFFF不協和音の全強奏で頂点をつくり
やがて回想部への収束して静かにフィニッシュ芳醇な幅広なサウンドはサントリー故か
以前にも書きましたが、毎回流れる場内アナウンスのように必ず指揮者のタクトが降りてから拍手とは
思いませんが、曲や感情の組み合わせによって観客が臨機応変に拍手すればいいと考えています
しかし昨日のブル9はやはり拍手は待ってほしい・・・せっかくの静寂が終演とともに無粋な拍手1名
せっかく神へと捧げたブルックナーの9番がちょっと~おいおいで終わったのは非常に残念でした
このあとブロム翁/N響についてはコンサート日記220へ書きます・・・ふう
P.S.雑感
私が日フィル東京定演の土曜日をチョイスしたのは毎回プレトークがあるからなのですが
山田和樹さんは自身の解釈とかエピソードを基に丁寧にいつも解説してもらいます
しかし解説者の方~特にプログラム・ノートを執筆した方がプレを行いますが、今回には
ちょっとガッカリプチエピソードでもあればよいのですがプログラムまんまの内容
読めば判る普通の解説ならわざわざ早く入場する必要はないのでもう少し工夫を・・・