コンサート日記169(ノット×ブル9×東響) | チャーリーの音楽の旅 ~ゴールド金賞~

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昨日からの天候が更に荒れまくり波電車も遅れがでましたが予定どおりミューザ到着新幹線後ろ右矢印

 

2018年4月15日 

ミューザ川崎シーンフォニホール

東京交響楽団 

第65回川崎定期演奏会

Cond:J.ノット 

 

【第1部】

交響曲第10番嬰ヘ長調からアダージョ《ラッツ校訂版》(G.マーラー)

 

【第2部】

交響曲第9番ニ短調WAB109《コールス校訂版》(J.A.ブルックナー)

第1楽章 Feierlich, misterioso(荘重に、神秘的に)

第2楽章 Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio.Schnell(スケルツォ 軽く、快活に - トリオ、急速に)

第3楽章 Adagio.Langsam, feierlich(アダージョ 遅く、荘重に)

 

 

 

今日はマーラー&ブルックナーの未完の大曲を取り上げるシーズン幕開けの演奏会でしたニコ

東響は3月31日にブル4(コンサート日記164)を聴きましたが本当に同じオケはてなマークと感じる格差がほお

 

やはりノットの指揮だとテンションが上がるのか~前回の管楽器全滅状態とはまるで別物わからんキラキラ

特にブル9は壮絶ともいえる演奏をノットがリードし、弦も管もMAXの熱演となりましたニコニコ

 

まずマラ10はさすがマーラーであり、巨大なシンフォニーを予感させるにふさわしい演奏を展開はあと

 

冒頭のビオラが不安定に聴こえるのは、意図的かは知りませんがやや無調性を意識したつくりかはてなマーク

マラ9最終楽章を連想する第1主題から第2主題~コーダ~第1主題としっかりした演奏でEND顔GOOD

 

 

 

 

 

そしてメインのノットならではのブル9です花火

 

第1楽章は弦のトレモロで始まるブルックナー開始でスタートイエーイ8つの動機で構成される第1主題で一度巨大な頂点をつくり上げましたOKブル4のときは出し惜しみか~と思うくらい強力なブラス陣ハート

 

第2主題・第3主題とクライマックスを繰り返しフルスロットルの不協和音をぶつけた後ブルックナーの真骨頂である中世教会音楽のような壮大なTuttiを形成して第1楽章が終わりました流れ星

 

移調したトリスタン和音で始まる第2楽章のスケルツォ嵐のようなTutti・・・狂ったように展開される弦部の強力なリズムの刻みと可愛らしいObの主題を繰り返しての峻烈な演奏に圧倒されっぱなしおーっ!

 

 

1stVlのブル7を思わせる上昇旋律から始まる第3楽章は、直後の強力な全奏のあと4本のワーグナーチューバによる荘厳なコラールでブルックナーが「生との訣別」と呼んだ第1主題が奏されましたラブラブ

 

また展開部では強力な不協和音のTuttiから完全和音へと主題の展開も壮絶ハッそしてまたワーグナーチューバによるアダージョで長調に戻って静かに終わり、しばらくノットの右手が天空を指していました虹

 

人によっては最終楽章は不要との論もあるようですが、やはりここまである意味暴力的なまでに

提示されたブルックナーの人生最終章なので、かなわぬ願いながらも聴いてみたいものですにやり

 

そして今日の演奏もそれに相応しいものと感じました音譜果たしてこのまま突っ走って砕け散るのかメラメラ逆に神の慈愛に満ちた最終楽章が提示されて、今日はなかった感動の涙にふるえるのでしょうかお願い

 

 

P.S.雑感

ノットファンなのは判りますが解散後に毎回しつこくソローコールをねだるのはどうかなあもやもや

 

まあ心底の感動を味わって感謝するのなら、いろいろ言うつもりはありませんが・・・ガーン