コンサート日記159(ズヴェーデン×五嶋龍×NYP) | チャーリーの音楽の旅 ~ゴールド金賞~

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前夜のハルサイの昂奮も冷めやらぬうちに、今度は大好物のNYPマラ5を聴きにニコニコ

六本木アークヒルズ~サントリーホールへいざ~見参新幹線後ろ右矢印

 

 

 

ニューヨーク・フィルハーモニック 来日公演2018

Cond:J.V.ズヴェーデン  Pf:五嶋龍

2018年3月14日 サントリーホール 大ホール

 

【第1部】

   ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 (J.L.F.メンデルスゾーン)

    第1楽章 Allegro molto appassionnato

    第2楽章 Andante

    第3楽章  Allegro non troppo - Allegro molto vivace

 

第2部】 
  交響曲第5番 嬰ハ短調 (G.マーラー)

    第1楽章 葬送行進曲  In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt.

          (正確な速さで・厳粛に・葬列のように)

    第2楽章 Stürmisch bewegt. Mit grösster Vehemenz.

          (嵐のような荒々しい動きをもって・最大の激烈さをもって)

    第3楽章 スケルツォ  Kräftig, nicht zu schnell.(力強く、速すぎずに)

    第4楽章 アダージェット Adagietto. Sehr langsam.(非常に遅く)

    第5楽章 ロンド - フィナーレ Rondo-Finale. Allegro giocoso(楽しげに)

 

  

 

まだ頭の中はハルサイの嵐が吹き荒れていましたが、休暇をとったので消耗は回復しました笑う

 

席は1F正面後方でまずまずでしたが、前日のP席(ツワモノ席)や定演会員席とも違うので、

ここのところ出現しなかったダークサイドに遭遇しないか少々心配していましたが~~ガーン

 

左隣はおにいさん右隣はアラサーはてなマーク女子のていで、まあ安心かあ~老害はなさそうだし長音記号2

と・こ・ろ・が~~3楽章から「デタナ~ダークサイドビックリマーク」落ち着き度ゼロのアラサー攻撃が開始汗

 

化繊のスプリングコートを膝にかけて手を組んでいる基本形から、前方に腕を伸ばす、右手を上げる

左手を上げる、髪をなでる、その度コートの衣擦れ音etc.よくまあ途切れずに最後まで動くうごくプンプン

 

こんなにウダウダ書いたのも、評価に影響があるので割り引いてお読みください~悪しからずショック

 

 

本題にはいって五嶋くんのメンコンですが、会場に詰め掛けた彼目当てのファンには悪いけど~

表面的というか熱量不足あせる老け込むには早いのではという感じでひと言でいえば覇気がない笑顔(汗)

 

この曲ほどツカミはOKというか、出だしでどれだけ魅せられるか比重は高いと思うのですが・・・えっもやもや

まあ後半から盛り返してきましたが、美音だけれども魂を揺さぶる美しさにはまだまだというところグラサン

 

このときはダークサイドは大人しかったけど、五嶋くんのファンだったのかなあ~びっくりシツコイかDASH!

 

  

 

いつものように冒頭結論を書きませんでしたが、マラ5に関しては評価がわかれるかなあ~~ニコ

 

私が勝手に推測するに、マーラーの時代を鑑みれば巨大な編成もその当時の楽器のスペックなども

考慮してのことでは~奏者にはもちろん数々の名手はその当時からいたのでしょうがにやり

 

自動車で例えればT型フォードのクラシックカーレースで、スピードだけでなく趣きも楽しんでワイワイ

やっているところに、最新のEVフォーミュラーカーが乱入してブッちぎったようなものかも・・・クラッカー

 

第1楽章冒頭のTpソロから凄過ぎる演奏にまず驚くことになります~いろいろ来日オケでマラ5を

聴きましたが、これほどの余裕をもってTpが吹き金管群が爆発的に鳴らせることは初めてびっくり

 

そこからシメヤカにかなり弦が引きずるようなゆったりしたテンポで歌いだし、変な言い方になりますが

そんなテンポ設定ができるのも、最後までスタミナがもつ超強力な金管群がいればこそかな合格

 

 

第2楽章はまさに嵐のように激烈なデュナーミクとアコーギクに揺さぶられて、弦部と管が渾然と

歌い上げるさまは、今回の演奏でNo.1の楽章ではとマーラーワールドへ没入していきました笑い泣き

 

ところが第3楽章~最終章はダークサイドと戦いが始まり・・・、フォースよ~我にちからをおーっ!ビックリマーク

 

第3楽章のスケルツォで、なんと軽やかに1stHrが歌うこと~第4楽章の弦部の深みのある重層的な

Tuttiに悲しみに耽り、最終楽章でのフィナーレは割りと遅めでドッシリとした仕上げでフィニッシュ流れ星

 

ただ、あまりにオケがマーラーに対してオーバースペックで、日本人が好きなワビ・ワビ的な枯れた

要素はあまりなく、機能的にははるかに劣る(ゴメンなさいうーんベルリン・コンツェルトでインバルが

構築したマラ5には及ばない感じがしました(好みの問題かなあ)キョロキョロ

 

オケがザ・アメリカンであるからかもしれませんが、アレだけのハルサイだっただけに、マーラー

よりアメリカ物をやってくれたら異次元の演奏がまた聴けたような・・・ただ私が敬愛する指揮者の

ひとり~レイニー=NYPと思うと非常に感慨深かったとこは確かなひとときではありましたドキドキ

 

それにしても今年のハルサイ予定はもうひとつ、ヤンソンス/バイエルン放送響を予定していたこと

忘れていました~ますます都響のハルサイはPASSかな日本国旗