現代劇、時代劇をとわず其の時代風俗状景の中で祭りや縁日がとても重要な役目を持っています
大勢のエキストラが動員されさまざまな扮装をした人が右往,左往する様子は観客の目を映像の世界に引き込む大切な状景であり、現代の祭りや縁日にも引き継がれています。
物語の中でそんな状景のシーンのある場合美術部にとって其の力量が試される場面でもあります
世田谷の野沢通りに面して何の変哲もない一軒の仕舞屋がありました、
其の家は戦後の映画を陰で支える外部活動屋さんとして各映画会社の美術部にとって、切っても切れない縁のある「尾上の父さん」と呼ばれた露天商の
世話役の家でした、 二代目息子の栄一さんは奥さんと二人三脚で父さんの後を引き継ぎ映画の裏方として露天を仕切ってくれます、
時代、季節、場所、店舗数、などを電話で伝達するだけでおおよその準備をしてくれます、
美術部の描いた通の諸々のバランスの取れたお面屋,や風車、小間物,などなど、撮影現場に本隊が到着する前に飾り付け準備を整えてくれるのです、
三船プロ作品では三度屋美術工房の一員となって映像の中で活躍しております、 時には本物の香具師の方々が現場に参加出演してくれる事もありました。
平成19年栄一氏は逝去されましたが其の陰の仕事は永遠にフイルムの中に生き続ける事でしょう。
知られざる陰の活動屋さんのご冥福を何時までも祈ります。
