1/27 黒姫山 七ッ池シュート | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

山スキーを始めた頃に行っておくべき山がある。

根子岳、乗鞍岳、白馬乗鞍岳、立山など。その一つが「黒姫山」だと思っている。

どの山もスキー場があったりロープウェイがあったりしてアプローチが良く、それほど標高差も大きくない。

黒姫山も東面はスキー場があるのでアプローチしやすいが、戸隠大橋を起点とする南面はそこそこタフなルートになる。

 

そんな黒姫山だが無雪期に1回来たことがあるだけでまだ滑ったことがなかった。

今年は雪が少ないもののそろそろ戸隠も仕上がっているだろうと見越してはるばる東京から車を走らせる。3時間半ほど。そういう意味では金沢からアプローチしてもそれほど変わらないかも。中間地点か。いや、帰りの渋滞を考えるとやっぱり違うか。

 

途中PAで車中泊して4時半に大橋に到着すると西登山口は既に車がいっぱい。仕方がないのでひとつ東の大橋登山口に駐車した。

眠かったので明るくなるまで二度寝。7時過ぎに起きて8時前に出発するというゆるゆる登山となった。

 

ちょっとマイナーな大橋登山口から出発

 

この登山口から登ると古池に立ち寄れるというメリットがある

 

広大な古池。凍っているように見えるが凍っていない。

 

古池の横には広大な水芭蕉の湿原がある。これも圧巻だった。

 

藪いが11月の白山に比べれば天国。歩ける場所はいくらでもある

 

基本曇りで雪も舞っていたが時々晴れ間も出てくれて嬉しい

 

振り返ると古池や戸隠牧場がみえる

 

途中から登山道を外れて登りやすいところを好き勝手に登った結果、外輪山の南面を良い感じに登って外輪山にたどり着いた。

標高が上がるにつれて藪も収まり最高のパウダーゲレンデが広がっていた。遅いスタートだったが雪は死ななかった。

無雪期は藪藪で登れない場所でも雪が降ればどこでも歩けるようになる。ルーファイも自在で滑りも自在。これが山スキーの醍醐味のひとつでもある。

 

針葉樹好きにはたまらない景色

 

天然のスキー場

 

でも山頂はガスガス笑

 

さすがに黒姫山ともなれば他のスキーヤーや登山者さんとも会うかな?と思っていたが貸し切りだった。

あの車たちは乙妻へ向かったのだろうか?

あの素晴らしい斜面をハイクアップして早く滑りたい衝動に駆られていたがやはりここは予定通り七ッ池に滑り込むことにした。

いわゆる「七ッ池シュート」というやつ。山頂からまっすぐ七ッ池に延びる無木立の斜面で夏に見た時は岩がゴロゴロ転がっていた。上部の藪をこなしたらすぐに白い直線が目に入ってきた。素晴らしい。斜度は40度ほどだろうか。滑走痕があったが気にせず滑る。少しパック気味ではあったが楽しく滑ることができた。

 

七ッ池シュートと御巣鷹山

 

あっという間に七ッ池まで滑り込んだ。楽しい時間は短い

 

滑った分だけ登らなければならない。再び藪をかきわけて外輪山まで戻る

 

疲れた。でも後はよだれが垂れそうだった南面を滑るだけ。

 

素晴らしきパウダーゲレンデ。リフト券を買ってもこういう斜面は滑れない

 

最後は乙妻からのルートと合流してボブスレー

 

西登山口に到着。

 

下山後は戸隠の神告げ温泉へ。

 
温泉とそばセットが2000円。めっちゃ美味しいしお得です。
 
ということで藪優勢ながらも厳冬期らしいパウダーを楽しめた。
なにより山スキーヤーの登竜門のひとつである黒姫山をようやく滑れることができてよかった。
 
ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!