自分は健康だ。山登りのおかげ、というのもあるだろうが毎年の健康診断でも問題ないし毎日元気だし体が痛いところもない。
…という状態がずっと続いていた。そう、これは過去の話。
年明けから左肩がやたら痛い。腕も痛くなって左の指先もうまく動かせない。ネットで調べた感じどうやらこれは五十肩っぽい。
肩が痛くて上着を着るのがツライ、背中に手を回せないといった症状が全く同じ。
日常生活もめんどくさいが何より心配だったのが毎週末の山行だった。
ウィペット(ストック)は持てるのか、突けるのか。ザックを背負ったり下ろしたりできるのか。シールの着脱は問題ないのか、など不安が募る。あ、仕事でキーボード打てるのか、とかもちろんそういう不安もあった。(念のための言い訳)
そして迎えた週末。一応ウィペットは問題なく扱えたがシールの着脱は右手を使うしかなかった。
ただ滑走時にウィペットが藪に引っ掛かったりすると激痛に襲われた。息もできないくらい痛い。
これまで考慮したことがなかったが絶対藪にウィペットを引っ掛けないように細心の注意を払った。
そんなこんなで何とか下山。予想より影響はなかった。五十肩は片方だけ症状が出るケースが多いらしく、せめて右手じゃなくて左手で良かったと思った。これが右手だったらカメラやGPSを扱うのも厳しかったと思う。
山登りしている人の話をしていると「腰が痛い」とか「膝が痛い」といった話を良く聞く。
靴やザックが身体に合わなくて痛いという話も聞く。
自分にはそういう経験がなかったので「痛み」と共に山に登ることがどれだけ辛いことなのか真の意味で理解できていなかったが自分が五十肩になることでようやくその気持ちがわかった気がする。
ちょっと体が痛いだけで山に向かうモチベーションが下がるし、寒かったり天気が悪かったりしたら尚更だろう。
病気になって初めて健康のありがたみがわかるというが、五十肩のおかげ?で自分もその機会に恵まれることとなった。
幸いなことに症状は徐々に緩和していくようなので慌てず回復を待ちたいと思う。
年明けの白木峰。実はこのポーズは左手が痛くてつらかった。
藪にウィペットを引っ掛けると激痛が走る。しばらく慎重に滑らないと。