徳本峠クラシックルート | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
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日曜日に初めて歩いた徳本峠クラシックルート、別名島々谷ルートは、釜トンネルが開通した約90ねん前の1933年までは上高地に至るメインルートで、日本の近代登山の父と称される「ウォルター・ウェストン」も明治時代にこのルートを足しげく通って槍ヶ岳をはじめとするアルプスの山々に登ったという。
そのウェストン氏と面識があったという詩人の高村光太郎・智恵子夫妻や芥川龍之介もこの20km近くにもおよぶルートを歩いて上高地まで歩いたというのだから驚きだ。
 
山を始めた10年前からこの歴史あるルートを歩きたいと思いながらもこれまで機会が作れずにいた。
2020年の群発地震や豪雨で登山道の至る所で崩落し、橋が流されたが、地元有志のご尽力によってある程度歩けるレベルまで復旧している。(ただし一般登山道としてはまだまだ危険個所も多くルートファインディングも要求されるため通行止めとなっている)
歴史ある登山道を復旧・維持しようという地元有志の方々には本当に頭が下がる思いだ。
 

 

 

災害の前であればもっと楽に、安全に、余裕を持って歩けたと思うし、多くの人が行き交う姿を見ることができただろうが、皮肉にも通行止めですっかり寂れたクラシックルート歩きが自分にとっての初山行となってしまった。

一般ルートとしてはまだまだ難易度は高いがバリルートとして考えれば十分に歩けるレベルまで来ているし、さすがに廃道…ということにはならないのではないかと思っている。

 

いきなりボロボロのクラシックルートを歩くことになったが、次回はピカピカに復活した「新生クラシックルート」を歩いてみたい。

 

だいぶ復旧は進んだが未だオフィシャルには通行止めとなっている徳本峠クラシックルート。

 

普通に歩けるようになるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

 

道中唯一の拠点である岩魚留小屋。

 

小屋の内部も荒れていた。

 

橋が流されたままになっている場所も多く渡渉も強いられる。