山スキーのルーツ”乗鞍岳” | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

先週土曜日に登った乗鞍岳は自分が山スキーデビューを果たした特別な山だ。

2013年3月がデビューだったので、あれからもう9年近く経つ。

無謀にも自学自習で単独で山スキーデビューし、慣れないシールハイクながらも滑りは問題なくて「お、意外といけるじゃん!」っていうのがその時の感触だった。
とはいえ、やっぱりツアーコース入り口の急斜面は苦労したし、肩の小屋から剣ヶ峰まではスキーでは登れずシートラで登った。
当時は地獄装備も持っていなくて、デビューの日に先日のような地獄の天気で山頂まで突っ込んでいたら命の危険があったと思う。

Mt乗鞍のスキー場は学生時代にペンションで住み込みアルバイトしていたこともあり、個人的に思い入れが強かった。

かもしかゲレンデのトップまでは何度もリフトとスキーで行ったことがあるが、ツアーコースの先がどうなっているのか当時から気になっていた。

そんな伏線もあって、デビューの日はまさか自分が山スキーでツアーコースを歩くことになるなんて・・・と感慨深かったし、ゲレンデから眺めることしかなかった真っ白な剣ヶ峰に登った時は本当に嬉しかった。

そんな成功体験がルーツとなり、山スキーにのめり込んでいくことになる。

 

まさに怖いもの知らず。

地獄装備をはじめヘルメットもろくにかぶらず、ウィペットもない適当装備で怪我もなく数年を過ごせたのは奇跡としかいえない。
それから地獄メンバーと一緒に山行をするようになり、それまでの自分のスタイルを改めるきっかけを沢山得た。

もちろん体力も技術も向上した。


あれからそれなりに経験を積んだ今なら乗鞍岳はどう映るのだろう?

そんな興味を抱きながらの土曜日の山行となった。

当時苦労したツアーコース入り口の急斜面もシュカブラだらけの地獄の山頂部もとても楽に感じた。

 

いわゆる自分の中のハードルが下がったというやつだ。

 

山スキーに限った話ではないが、より厳しい環境に身を置くことで、以前の自分よりレベルアップできる。

ただ、トレーニングの限界を超えすぎるとリスクにつながる。

しっかりリスク対策をした上で、自分の能力の限界値を高めていければと思う。

 

2013年のデビュー時の写真。ツアーコース入り口の急斜面で苦労した想い出。

 

これも当時の写真。担いで登っていたが今ならスキーでいく。というかもっと登りやすいところからいく。