生きづらい世の中 | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

先週の話題になるが、東京五輪の開閉会式の演出を担当していたクリエイティブディレクターの佐々木氏が辞任した。 

 

 

タレントの渡辺直美さんに豚の演技をさせたらどうかなどと身内でLINEを使って話していたことが外に流出し責任を取ったというものだ。

聞くとどうやらLINEでこの会話がなされたのはおよそ1年も前のことで、しかも身内で冗談半分に話していたということらしい。

 

ネットの情報によると内部告発で佐々木さんを陥れようという動きが関係者同士であったとかなかったとか。

確かにタレントを侮辱するような発言は褒められないことかもしれないが、ある程度容姿をネタにしている芸人で、かつ身内の会話だったにもかかわらず週刊誌にリークされ辞任させられたという流れに違和感を感じざるを得ないし、今頃そんなことを報道されることで渡辺直美さん本人が一番傷ついているのではないだろうか。

 

自分も昭和生まれの古い考え方が残った人間かもしれないが、今の世の中は「遊び」がなくなっているような気がする。

ちょっとした発言がセクハラ、パワハラ、差別などと言われ、信頼していた人から背中を刺されてしまう。

男女平等と言いながら、映画館にはレディースデーがあったり、婚活パーティーは女性が無料だったりするのはどうなんだろう?

一方で男性が女性を食事に誘えば「セクハラだ」と言われる可能性があるから気安く声をかけることもできない。もしかするとこういうことが少子化につながっているのかもしれない。

なんでもSNSやチャット、メールなどで文章として残ってしまうので思ったことを文字で書き残すこともはばかられる。ネットで拡散されれば簡単に炎上してしまう可能性があるからだ。

今回の東京五輪の件も昔なら「言った、言わない」で済んだかもしれないがLINEの文章が残ってしまえば後から証拠を突き付けられて背中を刺されることになりかねない。

結果として言いたいことを言えず、当たり障りのない会話しかできず、冗談も言えない雰囲気になったりする。

 

昔のドリフターズやとんねるずの体を張ったギャグやパワハラまがいの逆は時代にそぐわないところはあるかもしれないが、今は極端に守りに入りすぎている気がする。

相手を傷つけることは絶対にダメだと思うが、もう少し多様性を受け入れて広い気持ちで生きられる世の中になっても良いのではないだろうか。

 

雪山登山も「危ないからやめるべきだ」とか「人に迷惑をかけてまでなんで登るんだ」と言われたりするが色んな人の価値観を認め合えるような世の中になって欲しいと願う。