9/15-9/16 聖岳-光岳【2日目】 | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
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2日目は茶臼小屋から光岳を経て二百名山の池口岳へと縦走する。

 

3時50分に小屋の自家発電の音で目が覚めた。

 

軽く朝食を取ってからテントを撤収し4時半に出発。

 

辺りはまだ暗かったのでヘッデンスタート。月明りが綺麗だった。

 

月明りに照らされながら茶臼岳を目指す。

 

三百名山の茶臼岳に初登頂!

 

この日は前日まで雨予報だったのだが奇跡的に好転、晴れ予報に変った。

 

2日目は森歩きがメインとなるので最悪雨でもいいや…と覚悟を決めていたのだがまさかの好転でテンションアップ。

 

逆にせっかく雨を想定して沢靴を履いてきたのが完全に西沢渡の渡渉対策に特化されてしまい寂しい気分だ(笑)

 

西には中央アルプスと御嶽山が良く見えた。

 

茶臼岳を過ぎたら森林限界の下に入る。

 

眺望の効く稜線歩きもこれにて終了、あとは池口岳を下山するまでひたすら森歩きとなる。

 

光岳へのルートは森のルートだ。

 

沢沿いのガレ場を登るような場所もある。

 

静高平から少し視界が開けてハイジィな世界へ。

 

広々とした草原の木道歩き。

 

木道の先に光小屋が見えてきた。ここも抜群のロケーションだ。

 

光小屋に到着。前日の登山客は既に出払って小屋番さんが片付けに追われていた。

 

光小屋から水場まで往復20分。手前の静高平で補給してくるのが正解。

 

光岳に向かう途中に鎮座されているお地蔵様。

 

光岳登頂!隙間の時間帯で貸切だった。

 

ついでに少し先にある「光石」に寄り道。光岳のシンボルとして有名。

 

せっかくなのでセルフで記念撮影。

 

ここまでは百名山のメジャールートを辿るだけの山旅だったのである意味散歩のようなものだったが、ここから先はちと難儀しそうだ。

 

池口岳は二百名山とはいえ必ずしもメジャーとは言えないし登る人も大抵は下の登山口からピストンするケースが多い。

 

光岳から池口岳までのルートは登山道もしっかりついておらず破線ルートだけあってルートファインディングが重要となる。

 

言ってみればここからが本番だ。

 

さすがに連休でもこのルートを歩く人はおらず、光岳から池口岳までは誰とも会うことがなかった。

 

光岳から池口岳までが核心部。ルートファインディングが必須だ。

 

だが、人が入らない=素晴らしい森の世界が待っていた。

 

ルートファインディング必須。GPSがないと分け入るのは困難だと思う。

 

深い深い苔の森。静かで小鳥のさえずりしか聞こえない。

 

時折このような開けた草原地帯が広がっている。テントを張れるような場所も多い。

 

立ち枯れの木のモニュメントが青空に映えて絵になる。

 

地図にマークはないが一応途中に水場もあるらしい。(行ってはないけど)

 

ようやく池口岳のジャンクションに到着、ここまで長かった。

 

池口岳のジャンクションで一人の登山者さんと会った。

 

下から日帰りで登って来られたようで結果的に光岳以降で会ったただ一人の登山者だった。

 

ワイワイガヤガヤ賑やかな山は勘弁だがこうやって少数の登山者さんとお会いする分には少しホッとする。

 

「ここから下は歩きやすいですよ」と教えてもらってお別れ、自分は池口岳のピークを踏みに行った。

 

ジャンクションから数分登ったら池口岳北峰のピークへと到着する。南峰へは行かない。

 

北峰のピークを踏んだら後はひたすら下山。

 

多少のアップダウンはあるもののお会いした方が言っていた通りとても歩きやすくて明瞭な道だった。

 

池口岳~光岳の間は一癖あるが下部はさすが二百名山といった感じだった。

 

黒薙に到着。仙丈ヶ岳と同じ長野県の真新しい標識が設置されている。

 

黒薙の崩壊地。ちょっといい雰囲気だな…と思ったり。

 

森の妖精が出てきそうな場所。池口岳まで行かなくてもこの辺でキャンプするだけでも楽しそう。

 

最後はフカフカの登山道を駆けるように下山。

 

1日目の天空の散歩道、2日目の森の散歩道ともに南アルプスの雰囲気を余すことなく楽しむことができてよかった。

 

なかなか気軽に来られる山域ではないが、いつかまた訪れてみたいと思わせるでっかいでっかい山だった。

 

池口岳避難小屋の横にデポしておいた車に到着。お疲れさまでした!

 

ルート、コースタイム等詳細情報はヤマレコへ!