1/13 厳冬期・笈ヶ岳 | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

昨日は念願の厳冬期の笈ヶ岳(おいずるがたけ)を登ってきた。

メンバーはYSHR先生、大魔人さん、兄ちゃん、パクと自分の5人。

前日の気温が高かったのでラッセルはそれほどないと思っていたが、スタート地点の一里野ゲートへ向かうも雪の量が少なく本当に登れるのかと少し心配しながら床に就いた。

 

1時スタートということだったがやはりフライングで0時半スタートに、まあそんなもんです。

準備をしたらホワイトロードをスキー滑走、鞍部となる三又発電所まで行ってシールを装着した。

 

大魔人さん達は5年前の3月に激藪で苦労したようで、今回はその反省を生かして別ルートから登ることに。

雪は少なかったが何とか藪を避けつつ高度を上げていく、放射冷却でカチカチ斜面だったので早々にクトーを装着して滑落防止に備えた。

稜線に乗り上げたらようやく歩きやすくなってきた

 

白山北縦走路の夜明け

 

稜線からは北部白山が丸見え

 

ブナの原生林

 

登っている最中、笈ヶ岳にはずっと雲がかかっていた。

晴れ予報なのになんで?そんなに地獄軍団に気を使わなくていいのに;;なんて思いながらもひたすら歩き続ける。

笈ヶ岳に登るためには「ブナオ山」「冬瓜山」「シリタカ山」など、いくつかのピークを越えていく必要があるため普通に歩けばアップダウンの嵐になる。

そしてアップダウンは山スキーの天敵でもある。その都度シールを着脱しなければならないからだ。

よって、今回もひたすら山腹を巻いて巻きまくった。

だが藪のせいで行く手が阻まれる。なかなかスムーズに巻けない。

結果的にはかなりのアップダウンを作ることになったが、それでも最低限の登り返しで済んだしシールの着脱も2回で済んだ。

その代わりかなりカニ歩きする羽目にはなったが。

まだまだ藪が濃くルート工作は難しかった。

 

冬瓜山を過ぎたところの谷だけは一旦下らなければならない。

 

シリタカ山の巻きが終わったらいよいよ主稜線に出る。

神様のおかげなのか、我々がピークに近づくにつれて徐々に晴れ間が増えていった。

登頂した瞬間には眼下には雲海、遠くには北アルプスの雄姿も見せてくれた。

稜線から冬瓜山を振り返る

 

主稜線までもうすぐ

 

笈ヶ岳の存在感がすごい

 

もうちょっとでアイスモンスターの誕生か

 

YSHR先生と兄ちゃん

 

最後の斜面を登る

 

パクゴール!

 

自分もゴール!

 

みんなで記念撮影

 

遠くには槍ヶ岳と穂高岳

 

滑走準備を終えたらいよいよ滑走タイム。

とはいえ、今回はあまりガンガン滑ることはできない。

登りで作ったルートをしっかりトレースして帰らないとアップダウンに苦しめられることになる。

まあでも無理やり滑っちゃうんだけど^^;

大魔人さんジャンプ一番

 

自分もいきます!

 

パク

 


兄ちゃん

大魔人さん

 

自分も

 

帰りがけにワカンのトレースを発見した。

厳冬期に笈ヶ岳を目指すなんて熱い人がいるもんだ…と感心しつつもスキーのトレースが壊されていたので残念だった。

下山はやはり甘くなく、帰りもそれなりに登り返しがあって気温も高くまるで春スキーのような陽気だった。

アウターは不要、ミッドレイヤーだけと軍手だけで十分だった。

最後は下部の藪を滑ってホワイトロードに帰還。後はストックで漕いで一里野ゲートに戻った。

 

ということで念願の笈ヶ岳の山行は無事終わった。完全燃焼だった。

もう二度目はいいかな…と思うがまた行きたくなるかも…

 

詳細はヤマレコへ!