昨日は最高の白山に巡り会うことがことができた。
晴れるとは思っていたが、これだけきれいな朝焼けや雲海を眺められるとは正直想像していなかったので皆興奮していた。
先週は地獄の白山ということで天気が悪いことは織り込み済みで山頂を目指したが今回は天国狙い。
厳冬期になると林道も雪で覆われてしまうため往復45kmをすべて自分の脚で歩き切る必要があるが、今年は雪が少ないため12月の今のタイミングでも自転車を使うことができた。
林道の除雪終了地点まで自転車を利用した。
今回の山行はYSHR先生、パク、カリスマ君、兄ちゃん、なにわ君と自分の6人。
先日の立山も6人だったが最近大人数の山行が多くなってきたように思う。
その方が賑やかだしラッセルも楽だしwelcomeだ。
今回はみんなポンツーン、6人全員がポンツーンというのは傍から見ると異様な光景だが厳冬期の雪山をこよなく愛する地獄軍団の必須アイテムとなっている。
自分にとっては今回ポンツーン159cmのデビュー戦だ
今回は市ノ瀬の手前まで自転車が使えたので楽ちんだった。
厳冬期の白山である意味核心部となるのは帰りの「市ノ瀬~白峰ゲートまでの歩き」だからだ。
この区間はほとんど勾配がなく約10kmを延々とスキーで歩かなければならない。
スキーだと滑らないが自転車だとほぼ自動運転なのでこの区間で自転車が使えるのと使えないのとでは雲泥の差なのである。
別当出合到着、まだ雪はそれほど積もっていない。
一本橋へ。この日は凍結もほとんどなくてツボ足で渡ることができた。
6人全員でラッセルを回すとガンガン高度が上がっていく。
甚之助避難小屋で休んで南竜分岐まで到着したら久しぶりにエコーラインから登り詰めることにする。
雪が少ないと黒ボコ岩経由でのアクセスとなるが、多少雪が増えたのでエコーライン手前の谷からアプローチできるだろうという算段だ。
まだ完全に谷は埋まっていなかったが何とかエコーラインまで登り上げることができた。
エコーライン手前の谷を詰めていく
さあもうすぐエコーラインだ
そこには期待通りの景色が待っていてくれた。
御前峰、別山に加えて御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、そして遠く八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳まで見渡すことができた。
更に眼下には雲海が広がる…この冬の時期にこれだけの眺望を見ることができるのはかなり貴重だ。
全員で写真撮りまくりでのんびりと時間を過ごした。
目の前には御前峰がそびえ立つ
御嶽山、乗鞍や南アルプスも
ピンク色に染まる御前峰
御嶽山の方から最高の御来光!
心ゆくまで景色を楽しんだら室堂経由で山頂を目指そう。
今日は風がないのでこの上なく歩きやすい。エコーラインや弥陀ヶ原で風がないなんてことは通常ありえない。
今日は間違いなくスペシャルな日だと思った。
弥陀ヶ原…こんなシュカブラができるほど通常は風が強い。
弥陀ヶ原のシュカブラの海と雲海。
弥陀ヶ原からショートカットして直接室堂を目指す
冬しか歩くことができないルート
室堂到着。まだまだ雪は少ない。
室堂では念のため地獄ゴーグルを装着する。
今日は風がなさそうなので大丈夫かもしれないが、経験上山頂だけは別格だ。
それに滑走のことを考えてもサングラスよりゴーグルの方が安心して滑りやすい。
ルートは冬の定番逆くの字で行く。
いつも風が強いのでカチカチに凍ることが多いが今日はどうだろう…YSHR先生の指示で全員クトーを装着、結果的に山頂部は一部凍っていたのでクトーを装着しておいて正解だった。
奥宮が、山頂が待っている。
最後の体力を振り絞って…
山頂直下の際どい岩場のトラバース
いよいよ御前峰登頂!
天気は下り坂予報ということで少し霞んできていたが先週は地獄で眺めることができなかった大汝峰や剣ヶ峰もしっかりと目に焼き付けることができた。
奥宮でお参りしたら準備して滑走開始!
山頂直下は少し凍っていたが概ね良い雪で滑走することができた。
今シーズン白山を滑るのはこれで3回目だがようやくまともに滑ることができたという感覚だ。
さあ山頂へ!山頂はやっぱり風があった。
祝!御前峰登頂!出発から約8時間半の長旅でした。
岩場だろうが何だろうが滑ります!
御前峰をバックに快適滑走
弥陀ヶ原へ向かって
帰りは黒ボコ岩から滑っていく
黒ボコ直下はこんな斜面。まだ藪も岩も埋まり切っていない
甚之助避難小屋から登山道を滑っていく。
YSHR先生と兄ちゃん、なにわ君は中飯場まで滑り込んだが、自分は新品ポンツーンを傷つけたくなかったので途中で担ぐことにした。
中飯場で全員到着するのを待って揃って下山。
まるで遠足だ。
最後は市ノ瀬までスキー&ゲートまでサクッとチャリで下山。
出来過ぎな素晴らしい白山に出会うことができてよかった。
甚之助避難小屋にて
中飯場から下は担いで下山。
最高の一日になりました!