●アンディ・チャンのアメリカ通信 : 台湾を失えば太平洋を失う。地球の三分の一が中国に制圧される | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

●アンディ・チャンのアメリカ通信
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台湾を失えば太平洋を失う。地球の三分の一が中国に制圧される。
中国の南シナ海における覇権進出よりはるかに厳重な問題である。
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AC通信:No.723 Andy Chang (2019/01/12)
AC論説 No.723 台湾の将来に危険信号

 正月二日、中国の習近平が台湾に向けた談話を発表して「習五条」を強調した上で、彼の主張する「92共識」とは「一国二制度」まり香港方式に外ならないことを明らかにした。

 

 

台湾の蔡英文総統は直ちに習近平の発言に反撥し、台湾は絶対に92共識を受け入れない、中国が民主化し、台湾の主権と2300万人の自由民主を受け入れることが必要であると発表した。

 

 

蔡英文が習近平の圧力に反応を示したのは就任して以来、初めてである。

 習近平の発言のあと正月8日にアメリカ、カナダ及びオーストラリアの学者、John Tkacik、Joseph Bosco、Gordon Chang、Jerome Cohen、Bruce Jacobsや、William StantonとStephen Young の元駐台湾AIT大使を含めた台湾問題に詳しい学者44名が台湾の蔡英文総統及び

 

 

台湾人民に公開状を発表し、蔡英文総統への激励と共に、台湾人民が中国の脅威を正しく認識し、輿論論争による政治主張の分裂を戒めた。
 

 今まで国際学者が連名で台湾人民に警告したことは一度もなかった

 

 

去年11月の中間選挙で惨敗した蔡英文政権に対し、中国の台湾併呑に危機感を覚える民衆が増えたのは当然だが、国際問題の権威である

 

 

学者たちが連名で台湾政府や人民に公開状を発表したことは、諸国が台湾の将来に危機を覚えて台湾人民に警告を発したのである。

 同時に国際学者の公開状は米国その他の国々が(20年前に私が名付けた)「台湾丸の沈没」を憂慮し、台湾問題に介入する決心をした証拠である。

 

 

 台湾を失えば太平洋を失う。

 

 

地球の三分の一が中国に制圧される。

 

 

中国の南シナ海における覇権進出よりはるかに厳重な問題である。

●台湾の危機は台湾人民の責任

 去年の中間選挙で地方政権の八割を失ったのは蔡英文の責任だけでなく、「蔡英文に失望した」から国民党に投票した愚かな民衆の責任である。

 

 

蔡英文は馬英九の親中国路線を踏襲し、中国が台湾の国際的地位を圧縮し続け、外交と内政ですべて無策無為だった

 

 

これに対し民衆が統一を主張する国民党に投票した。

 

 

責任は蔡英文と民衆の両方にあるが、台湾に多数いる台湾独立派も民衆を動かすことが出来なかった。

 

 

 蔡英文の現状維持と呼ぶ無為無策に失望した民衆が中国の台湾統一の脅威を軽視して国民党に投票したのは人民の危機感の欠如と国際政治に無知である証拠、八割の政治地盤を失った民進黨の責任である。

 

 

この選挙の結果は人民が蔡英文に徹底失望した証拠である。

●「四大元老」の蔡英文公開状

 正月年頭に台湾の元老と呼ばれる李遠哲、高俊明、彭明敏、呉■培の四名が新聞に蔡英文に対する公開状を発表し、

 

 

(1)蔡英文は来年の選挙で総統再選を考慮せず、(2)政治の第一線から第二線に退き、(3)行政院長に政治を任せることなどを要求した。

この四名のうち二名は蔡英文の総統府顧問である。

 

 

総統の顧問が蔡英文に対し政治から引退し再選を考えるなという厳しい勧告をしたのである。

 

 

現職の総統に政治から引退せよと勧告するのは前代未聞だが、この公開状は民衆から歓迎されたと同時に蔡英文の支持者や民進黨幹部は彼らを「老いぼれは黙れ」と批判した。

 蔡英文個人も「再選に出馬するかどうかは個人問題だ」と反発した

 

 

但しこのことからわかるように、蔡英文が再選に出ても落選するのは殆ど確実である。

 

 

蔡英文が勧告を拒絶したことも彼女には顧問の勧告を受け入れず反省の気配がないことで人民はさらに失望した

 

 

民衆は蔡英文再選を歓迎せず国民党候補に投票するだろう。

 

 

国民党が再び政権を取ったら中国の台湾併呑は実現する。

 

 

まさに台湾丸の沈没である。

 台湾には民進黨と国民党の二大政党の外に第三政党の時代力量党もある。

 

 

しかし時代力量党は泡沫政党に近く人材が少ないし民衆の支持もない。

 

 

台湾独立は人民の精神的支持だけで投票に立候補する主張も明確でなく、独立理論が分裂しリーダーがいない。

 

 

外国の学者が指摘したように今の台湾は運命の岐路に立っているのに、人民は中国の威嚇を恐れても対応策がないし覚醒と覚悟が見られない。

●台湾の将来は人民の覚醒にかかっている

外国の学者が発表したように台湾の将来は危険信号で出ている。

 

 

湾は独立しなければ何時までも中国の脅威に怯えるだけである。

 

 

しかし台湾独立はかなり困難で、諸外国の支持と台湾人民の一致団結と努力が必要だ。

 

 

米国は「レーガンの六か条保証」があるので台湾独立を支持する表明をだせないが、中国の台湾併呑は世界諸国の危機だから米国は絶対に台湾を放棄することはない。

 

 

それではどうなるかと言うと米国は台湾が中国の一部であることを拒否しても立を援助して中国と戦争になることは避けたい。

 

 

米国は中国の覇権進出を抑えて台湾を保護する曖昧政策だけだ。

今回外国学者が発表した公開状は米国やカナダが台湾問題に介入し、台湾の国際的地位の発展を支持することだと思われる。

 

 

それは来年の総統選挙の候補者を育てること、民間人の国際政治意識を推進し、国民党を打倒することなどだ。

 

 

米国はもはや蔡英文に期待していないが民衆の覚醒と団結に期待している。

 

 

 トランプの対中国政策は中国が敵であると明確にし、諸国と連合して中国を孤立させ中国の軍事、外交、経済の発展をストップさせることである。

 

 

 

 

米国は中国の武力行使に反対し、台湾の国際的地位を高めて台湾が国際的に独立国である政策を推進するだろう。

 

 

台湾の将来は既に危険区域に入っている。

 

 

人民の覚醒と団結が必要である。
            (アンディ・チャン氏は在米評論家)

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