「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 「なんで、こんなことで禁固一年?」。不思議で奇妙な判決 | 護国夢想日記

護国夢想日記

 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月16日(土曜日)
        通巻第5550号  
~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「なんで、こんなことで禁固一年?」。不思議で奇妙な判決
  チンギスハーンの写真を足で踏みつけたら、なぜ中国で罪になるのか?
*****************************


 2017年12月15日、内蒙古省オルダスの地裁は、「チンギスハーンの写真を踏みつけ、そのヴィデオを流した男を『社会の安定を乱した』として禁固一年」の刑を言い渡した。

 

 

 男は動機を明らかにしていないが、ヴィデオは隣の寧夏回族自治区の銀川で流れ、すぐに消されたという。

 中国は漢族史観だが、異民族支配の王朝が続き、随・唐は鮮卑系であり金は女真族系、元はモンゴル、清は満州族

 

 

したがって異民族でも王朝を開いた英雄は「中華民族」という架空の概念で総括されている。

 

 

歴史観が奇妙で不思議なのである。
 

 ゆえにチンギスハーンの肖像を足で踏みつけることは許されない。

 

 

 つまり毛沢東、習近平の写真を踏みつけるなという警告なのである。ネットで、この奇妙な事件が話題となっている。

 筆者の経験でも数年前にオルダスからタクシーを雇って南下し、成吉思汗(チンギスハーン)の御陵なる場所へ行ったことがある。

 

 

運転手は漢族だったので、質問した。

 

 

「チンギスハーンは蒙古族、なぜあなた方漢族が、かれを英雄視するのですか?」

 一瞬、かれは言葉に詰まったが、すぐに出てきた答えは「民族の問題ではなく、巨大な中国史のなかで、英雄はすべて中華民族なのです」。

 

 

 「ではその『中華民族』なる、文化人類学上のカテゴリーに入らない概念をいかに説明するのですか?」と聞くと、回答はなかったが。。。。。。
       ◎◎▽□み◇◎◎◎や◎▽□◇ざ◎◎□◇き□◇◎◎