奥山篤信  アメリカTVドラマ 『HOUSE OF CARDS』シリーズ1 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。




奥山篤信  アメリカTVドラマ 『HOUSE OF CARDS』シリーズ1

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英国の政治家でかつベストセラー作家マイケル・ドッブズの原作をボー・ウイリモンが脚本をかいたドラマである


もう見出したら止められない面白さである。何と言っても下院幹事長である野心的政治家とその妻に扮するのがケビン・スペーシーと僕の最も好きな女優の一人ロビン・ライトだから他のチャチな俳優達を迫力で散らしてしまう、ドラマそのもののリアリティが描けるのだ。


あまっちょろい理想主義や偽善が蔓延る日本の世の中がいかに社会を駄目にするのかよくわかる。


この中の政治家達の権謀術数などまさにマキャベリズムなど戦後日本など理解できないだろう。


くだらない野次と野次を受けた女性議員のレベルの低さそれは善悪を離れて幼稚そのものだ


集団的自衛権の議論も同様いかに日本人が幼稚園レベルの頭しかなく、言葉狩りに足を引っ張り合い結局自滅してしまう姿を重ね合わせるのだ。


この下院幹事は復讐(嫌いな新大統領を当選させ当然国務長官と期待していたら裏切られた)の鬼であるがおくびにも相手に悟られない。


将棋の詰めのように着々と敵を追いつめ破壊させる天才的手腕である。欧米の政治家ってこんなもんだろう。なまっちょろい感情論など絶対にない。


目的を定めたらそれに合わせ不撓不屈の精神で立ち向かって行く姿は男の姿、男の美学そのものだ。善悪など関係ないのだ。善悪など結局は政治の世界では結果論としては何が正義かなど分からない。


政治家に大切なのは法案を作りそれを可決させることだけだ。その為に人を陥れ騙すなどセンチメンタルな正義感など一切無いのだ。


そこが大切なのである。この主人公は南部の最貧困層から這い上がりアナポリス(?)を卒業してハーヴァード・ロースクールを出た心身とも鍛え上げた政治家だ。


一切ぼろはださない、ぼろがでないように周辺を固める。裏切りが最も致命傷となるが、冷徹そのもので抑止力を備えて裏切りの可能性を封じる。


マスコミ操作も長けており、これまた野心家の女性ジャーナリストを<肉>で支配するが、裏切らない証として女性が自分の全裸を写真を撮ったらとのサジェスティオンに対して、普通は見過ごすのだがちゃっかり携帯写真を撮る念入りぶりには驚く。


妻も含めて全て野心の道具だ。絶対に人を信じない、神を信じない男である。<君は神を信じないのか?>の質問に<神は人間を信用していない>と答える。


妻は妻で夫の浮気・妻の浮気など全部お互い知悉している仲である。ドラマはそうはいうものの妻の夫に対する心の底の怒りと表面ツラの野心の成就の欲望との二律背反を弁える妻のポリティックスにも驚くばかり。


ロビン・ライトはゴールデン・グローブ賞を受賞する素晴らしい演技だ。なんと品格と威厳そして女性らしさに満ち満ちているのだ。
シリーズ1はあらゆる艱難を方付け副大統領となる道までを描いている。


この映画を観て、とにかくDecisiveな二人の野望政治家夫妻に誰もが感銘を受けるだろう。そして好きになるだろう!これこそが政治家の資質であり、日本では誰一人としてこの20年観られないのだ。


最近菅官房長官を買っているが、彼にはスケールは小さいにしろこの政治家の資質を兼ね備えているように思える。だからボンボン政治家安倍も安泰なのだ!


今の政治は大衆愚衆そしてマスコミに振り回されている。必要な事は政治家はこの連中を支配せねばならないのだ!これがこのテレビドラマの教訓だ!
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