有限会社『吉た』の御一行と帰路 その弐 | Sancantion【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

他に自動車や歩行者の見当たらない中,草原を自転車に乗車していましたので,ほぼ横一列のような状態で走行しておりました。

 

そんな折,先方で道が二つに分かれるところに差し掛かりました。長符駅へと向かう道筋は何度か自転車で辿ったことがおましたので,迷うことなく左の道のほうへと進路を取ったのですが,『吉た』の御一行(総勢6名様)は,何と全員右の道のほうに進んでしまったのです。

 

 

慌てて引き返そうとしますが,左の道の先はいきなり急坂になっており,ブレーキは全く効かず,奈落の底に落ちるように急降下するのを為す術もなく見守ることしかできませんでした。気が付くと,急坂の先は,長符駅前の商店街の入口に当たる場所へと繋がっておりました。

 

それとなく,『吉た』の御一行を探しますが,何処にも見当たりません。先程の二叉路の左右が永遠に交わらない並行路であった可能性について考えますが,今更どうしようもありませぬ。

 

 

取り敢えず,行きつけのケーキ店"acqua calda bianca"『白湯』(長符駅前の名店の一つ)に立ち寄り,手頃な大きさのケーキ数個を購入しました。午後5時が近くなっていましたが,多種多様な種類のケーキが幾つか残っておったのは幸いでした。

 

ケーキ数個が入った箱を携えて一旦居所に戻ることにしました。

家人は出かけており,誰もいない状態でしたので,鍵を開けて入室しました。

 

ケーキが入った箱を居間のテーブルの上に置いたと同時に尿意を感じました。考えてみますと,前回の処置からおそらく3時間以上の間隔が空いていると思われますので,無理はありませぬ。

 

ところが,ここでも問題が発生するのです。

 

 

トイレがあると思われる場所に参りますと,似たようなドアが2つ並んでおりました。

 

右か左か? おそらく一方はトイレに通じるドア,一方は浴室に通じるドアと思われます。

 

二叉路の選択によって生じた結果起こったことをつい先ほど経験したばかりですので,ここは慎重になります。もし,選択を誤ったらたら,永遠に処置はできなくなるのではないかと思い込んでしまったのです。

 

Sancantion "rhinoceros & repetition" 『サイと反復』

 

 

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