おそらく1970年代の終盤くらいにKORG社から商品化されていたシンセサイザーに,TRIDENTという名称のポリフォニック・シンセばありました。
このTRIDENTという名称が昔から気にはなっていたものの,TRIDENTシュガーレスガムという一世を風靡したガム商品からの連想で,何となく『歯』に関係するものなのではと,この数十年間思イコンでおました。この場合の『歯』とは,シンセの発音の原型となる波形の尖った部分の表象になります。
ところが,ちと調べたらすぐにわかることなのですが,TRIDENTというのんは『三叉槍』(三叉の槍)のことやったんです。
この『三叉槍』に既視感を覚えたのですが,そうです,密教の仏具の『金剛杵(Vajra)』の中でも,『三鈷杵』にかなり似ています。
『三叉槍』も『三鈷杵』も,ある種の武器であることでは等しくある部分があるようでごわす。
Sancantion "impressions d'afrique II" 『アフリカの印象II』