この2021年の晩秋前に,京都府京都市東山区を彷徨する旅の御方におかれましては,奥村チヨさんの最高強度の楽曲と申しますと,どぎゃん曲をお浮かべにならはりますでしょうか?
2021年度の10月において,それは疑いようもなく,「風の慕情」になると思うがです。
もちろん,夏の名残がすっかり消えて,秋特有の冷涼な空気が支配的になって来たことにも,一因があります。
要旨
《サイケな街》で「ちるち るみ ちる」と申します。
たぶんそれは,おそらく十中百九,ライタの「チルチ ルミ チル」を連想しはるのではないかと思いますが,この曲に限っては,あくまでも,花や涙が「分散状態」になることを表象しているかのごとです。
典型的な「夢のナイト・アンド・デイ」の一例
《サイケな街》に於ける旅の御方との出逢いと別れ,そして,お金がなくても二人で踊る,それは,嘗て「夢のナイト・アンド・デイ」と言わた時代があったとです。
AbM7 Fm7/Bb7 Eb6 AbM7 Fm7 G7sus4 G7+9
《サイケな街》は,長崎県長崎市の可能性があることを付け加えさせていただきますが,確証はありません。
実を申しますと,昨日夜まで,「風の慕情」の作曲者が筒美京平さん〔2020年10月7日(80歳没)〕であることを知りませんでした。そしてこの曲,曲もアレンジも,そして奥村チヨさんの歌唱もたいへんに素晴らしいのですが,橋本淳さんがお書きになった歌詞が,またとてたまです。
とりわけ,1番の最後の「わたしには朝は来ない」は鳥肌ものです!
概要
ナイフは錆び,紅茶は冷め,ワインはほろ苦い。オレンジを分け合った旅の御方は,悪い&憎い。でも,ひとときの悪い夢は忘れられません。そうです,わたしには朝は来ないですが。
Bb/Bb7 G7 Cm Eb9 D7 Gm