「悪い方の結果が出ました。」
主治医が私の顔をじっと見ながら告知をした。
マンモトーム生検から約10日後のこと。
診断結果を図解しながら説明をしてくれる。
となりで事務の人がやり取りを記録している。
メモを取りながら聞く私。
腫瘍は1センチちょっと。
今のところ非浸潤がん。
私の乳房は乳腺症かも、というところに引き攣れがあり、
経過を見ていかなくてはいけないタイプだった。
がんと乳腺症ミックスということも。
腫瘍が2センチ以上だとステージが上がる。
喘息でMRI検査はできないから正確な大きさが分からない。
非浸潤がんでも広がっている場合があり、今は分からない。
手術して検査し、リンパへの転移も確認する。
浸潤が確認されれば抗がん剤治療が必要。
ホルモン治療が必要。
HER2は2。微妙な値。
Ki67は30。これは高い方。
全摘なら放射線治療なしで部分切除なら必須。
こんな具合で、分からない情報がダダダ~っと。
でも、仕事休まないとなーとか、子供たち大丈夫かなーとか
頭の中はグルグルこれからの段取りを考えていた。
夫にもすぐに報告。
私はショックは受けているんだけど現実味がない感じ。
どちらかと言うと、精密検査で「うごめくもの」という表現のおどろおどろしさの方がショックだったかもな。
翌週から検査三昧。
①尿検査
②肺機能検査
(昔はトイペの芯みたいなものをくわえてやったけど、 今は口型にくわえやすく空気が漏れないようになったプラスチック製のものになっていた!検査技師さん曰はく「進化してます♪」とのこと)
③心電図
④採血(また~?)
⑤凝固検査(耳を切って止まるまでの時間を測る)
⑥レントゲン(肺転移があるか?)
⑦CT(どこの転移を調べているのかな?)
⑧超音波検査(肝臓などの転移を見ている?)
翌週に
⑨骨シンチグラム(朝、放射性物質を注射して、3時間後撮影して骨転移があるか調べる)
告知から治療に向けて動き始めた。
そして、次はご家族と一緒に来てくださいと言われた。