人間関係ビジネスと言われるNBにとって、或いは人生そのものにとって、最も大事であり、最も必要とされるのがコミュニケーションスキルである。
コミュニケーションには4つの形がある。
"読む"、"書く"、"話す"、"聞く"の4つであるが、一生の中でこの4つに費やす時間は莫大であり、より効果的なコミュニケーションを図っていくには、そのスキルの開発は非常に重要である。
対人関係で、相手を理解する時に最も大事なのが
"聞く"というコミュニケーションスキルである。
相手のニーズや望みを知りたい時には、より深いコミュニケーションが必要になってくる。
私達が相手から何か相談を受けたり、助言を求められた時に、よく陥りがちな傾向がある。
それは、すぐ問題の中に飛び込んで、何らかのアドバイスで問題を素早く解決しようとする事である。
その問題を深く理解したり、本質的な点まで掘り下げたりするのを怠り、本当の診断をすることを忘れてしまっているということである。
自分自身のことを考えてみると、そういうケースが多々あるような気がする。 相手から相談を受けている時に、話を最後まで聞かないで、その問題を自分なりに解釈して、アドバイスを行ってしまう。
本来であれば、話を最後まで聞いて問題の本質にまで迫り、アドバイスをすべきなのに、早くアドバイスをして、その問題を早く終わらせたいがために話を途中で遮ってしまう。 これでは問題の解決を可能にするアドバイスなど出来る筈もない。
まずは、答えようとして話を聞くのではなく、その問題を深く理解しようとして聞くことが大事なことだと思う。 何故なら、問題を深く理解もしないで、素晴らしいアドバイスなど出来ないからである。
相手との深いコミュニケーションを取っていくにはあなた自身の人格、性格というものが大きなウェイトを占めてくる。相手があなたと接する時、あなたの人格や性格は常に周囲に発信しているため、相手は本能的にあなたを信頼するかしないか決めている。
あなたが、ある日には仕事に情熱的なのに、別の日には全く違った態度をしていたらどうだろう。
そして、ある日には優しい人なのに、別の日には非常に怒りっぽい態度だったらどうだろう。
相手はそういう一貫性のないあなたを信頼し、すべてを打ち明けるだろうか。
答えは、当然のことながら、"NO" である。
つまり、本当に効果的なコミュニケーションを取るには、相手との間で信頼関係を築いていることがまずは大事になってくる。 そして、その信頼関係はあなたの人格や性格に密接につながっており、人格の向上は不可欠な課題である。
その上に、私達が目指すべきは、感情移入の傾聴のスキルを積み上げていくことであり、その方法は次回に譲ることにする。