押し入れって、
便利。
何でも入るし、扉を閉めれば、
中が、
見えなくなるから。
(・ω・)
なう。
断捨離を始める前、
私の、
押し入れは、
沢山のモノで パンパンだった。
扉を開けるのすら、
大変なくらい。
モノが詰まって、開かない。
だって、
私、汚部屋の住人、
だったんだもの。
（笑）
だから、
心の中も、沢山の想いで、
パンパン。
心の扉も 開かない。
その扉を、
断捨離で、
少しずつ、少しずつ、
開けてきた。
開けてみると、
押し入れの中には、
色んなモノが、詰まっていた。
壊れて、
使えなくなった電気製品、
何年も、
着ていないコートやバッグ。
ゴミ、
ガラクタがいっぱい。
だけど、
その中に埋もれて、
ちょっぴり、
宝物も眠っていた。
(・ω・)
心の押し入れも、
同じ。
自分を縛る思い。
ダークな感情、
後悔、罪の意識と一緒に、
大切な大切な思い出も、
眠っている。
押し入れって、
便利。
何でも入るし、扉を閉めれば、
中が、
見えなくなるから。
(・ω・)
そう、
見たくないモノは、
やっぱり、見たくない。
扉を閉めて、
見えないままにしたい。
その方が楽だもの。
だけど、
そこにある事実は、
変わらない。
見えなくても、
心を縛る。身体を縛る。
行く手を阻む。
だから、
押し入れを開けた。
形のない思い出を、
形のある言葉に変えた。
そして、見た。
(・ω・)
過去は変えられない。
時間は戻らない。
失ったみんなも、戻らない。
私の罪は消えない。
だけど、
思い出は、捨てたくない。
捨てない。
私の宝物だった、
みんな。
居場所を持たなかった、
子供たち。
思い出の居場所を作る。
特等席を。
くさなぎ・ゆうみ、
絡んだロープを、解きに行く。
（了）
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