冷たい空気 | 紗奈

紗奈

急性骨髄性白血病(M7)を発症し1年3か月の闘病の末天国へ旅立った娘を持つ母親の患者家族としての記録

今日は朝から胸が苦しくて涙が止まらなくなっている

 

窓を開けたらひんやりとした空気が入ってきてそれが頬に触れた瞬間あの頃に戻ってしまった

 

 

 

 

 

初発時

 

病院にいる間に季節は流れた

 

冬から春へそして夏へ

 

22歳の誕生日は自宅で迎えることができた

 

 

 

二度目の入院では秋から冬へそして春になるだろう

 

桜のころには元気に帰ってこられるようになるかな

 

 

 

信じていた

 

根拠もないのに

 

 

 

どちらも寒い時期だった

 

空気の匂いと温度で一瞬にして引き戻される

 

 

 

 

 

いつ消えてしまってもいいようににゃんとのLINEを保存した

 

全部はできなかったけれど1年間分はなんとかテキストに落とせた

 

 

 

11月4日入院のための買い物へ出ていて出先からどれを買えばいいのかと確認をしていた

 

あの時はまだLINEすれば返事が返ってきていたんだ

 

 

 

 

息が苦しい

 

 

胸がえぐられる

 

 

 

 

会いたい

 

 

会いたい