大手法律予備校で司法書士試験講座の講師をされている先生から伺った内容です。
(一部掲載)
昨年度2018年(平成30年度)の司法書士試験は、出願者数17,668名、受験者数14,387名、合格者は621名、合格率は3.5%でした。97%近い方が不合格になっています。合格者は30歳-49歳の方々が約7割を占めており、合格者の平均年齢は40-41歳前後です。合格者の半数以上は法学部の出身者で、受験年数が5年以上の方々が全体の60%弱、専業受験生の方も多く一日中勉強されている方が普通だと思います。合格までに6000時間〜8000時間勉強されている方はザラにいて、中には1万時間以上の方もおられます。それだけやっても足切り基準によって努力のその先に運がなければ普通に勉強してるだけではなかなか受かならい非常に険しい試験です。受験生の多くは表だって口にしませんが、仰るように行政書士試験を滑り止めとして受け合格されているかたは多くいます。
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行政書士試験科目の性質上、
・憲法、民法、行政法、商法、一般知識で優位
「予備試験、司法試験受験生(ロー生)」
(20代〜30代)
・憲法、民法、商法で優位
「司法書士受験生」
(30代〜50代)
・憲法、民法、行政法、一般知識で優位
「公務員受験生(国家・地上・国税等)」
(20代)
これら「他試験受験生」の存在を無視して、行政書士「試験対策・難易度」を論じることには無理があります。
特に司法書士試験受験生は「30代〜50代」の方も多く、行政書士試験を併願受験し短期で合格されるだけの学習をされています。
行政書士試験は異種格闘技戦と同じです。
『合格者』と『受験生分母』には、上記の受験生が相当数混じっているわけです。
合格率だけや、過去の評判や噂から、
『過去問だけで対策できる容易な試験』
だと認識されている方もおられますが、素人には相当厳しい試験です。