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熊本の光

先日開催した、フリースタイルバスケットボールの九州大会。

 

 

今年度から新たなカテゴリーとしてU-18(18歳以下)クラスが生まれ、見事初代九州チャンピオンに輝いたのは15歳の女性フリースタイルバスケットボーラー「MA-YA(マーヤ)」。

 

 

彼女は、熊本在住の侍BALLERSメンバーK-46が手塩に掛けて育ててきた子。

 

現在は、侍BALLERS フリースタイルスクールから派生し、次代を担うユース「侍NEXT GENERATION」のメンバーです。

 

僕が最初に出会ったのは彼女がまだあどけない表情だった小学生の頃。

気が付けばもう高校生。早いものです。

 

 

 

熊本の地震から一転、以前のように練習もままならなかった状況下で己と戦い続け、本当によくここまできました。彼女は会うたびに表情が凛としていき女性としての力強さも備わってきているように感じます。

 

 

とは言え、感情を表に出すタイプではない彼女が、優勝が決まった瞬間、人目をはばからず大泣きしたのを目の当たりにした僕は、居ても立っても居られなかったわけで、さらには、僕にとっては彼女より年齢の近い彼女のお母さんの表情が目に入った瞬間、出来るものなら司会をほっぽりだしたい位に歓喜の咆哮をあげたかった。。

 

 

 

 

彼女の経験と目標値を上げようと、今年から特に侍BALLERSのイベントに帯同させています。先日、急遽決まった熊本復興支援のイベントでも一緒に出演しましたが、バトルとは全く別物であるパフォーマンスにおいても僕がチームに求める指示や意識を今まで以上に理解し、実践するというまさに目を見張るものがありました。

 

彼女はこれから、彼女の地元熊本に大きな元気をもたらせてくれる存在になることでしょう。

 

 

そして、彼女の思いが向くのであるならば、これまで侍BALLERSのメンバーが九州一から日本一、そして世界でもトップを勝ち獲るにいたった特別メニューの練習、経験、マインドセットを伝授していくことになるでしょう。

 

ただここからは今までとは比べものにならない位に厳しく辛くもあり、ある意味で、自分が思ってきた「楽しい」だけからの脱却でもある故に、あくまで自身の思い目標を尊重しての判断ですが。

 

 

要は、まだ10代の彼女にここまで言わしめる程に彼女が自身と向き合い戦ってきたということなんです。心から敬意を表します。

 

 

現在の侍BALLERSは大雑把ではあるけれどまとめるとこういった感じです。

 

侍BALLERS(TOP TEAM)

侍YOUNG GUNZ (若手エース)
    ↑
侍BALLERS(CREW)
    ↑
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
侍NEXT GENERATION (スクール選抜)

スクール生

 

 

今回の彼女の勇姿、十代のパワーを魅せ付けられ、改めて僕はこの競技が生まれる前からの18年を少年少女にまでしっかりと伝え託すべく本腰で動く時がきたようです。

 

 

スクールもクローズに行ってきた個別指導ではなく、公開し誰もが受講できるような形を年内にはお知らせしたいと思います。

 

もちろん十代だけでなく、世代は関係ありませんので興味ある方は続報をお待ちくださいませ。

 

もちろん「楽しそう」「カッコイイ」といった興味本位からで構いません。最初はきっとそういうものです。そこから、「世界と向き合いたい!」という今は燻るアナタもお待ちしております。

 

 

 

旅を続けます

【拝啓、25年前の小戸バスケゴール】

 

あの頃は僕1人だったから対人ができず、オフェンス練習ではいつもキミに体当たりしたりボードでパス練習したり翌朝までシュート練習に付き合ってもらいましたね。

 

 

キミの目線から眺めてみたら、見てくれはあの頃と大きく変わったでしょうし(笑)、僕としても幾ばくかは人として大きくなったのかなあという思いは儚く、愚かに感じる程にキミから見れば140cmの丈だったあの頃と同じく僕は存在としても人としてもちっぽけなままです。一方で、僕にとってキミの存在は日増しに大きくなるばかりです。

 

 

 

「キミにできないことで僕に出来ることって何か?」

 

 

これはキミが1人だった僕に付き合ってくれた沢山の時間を感謝し掲げる僕にとっての永遠のテーマであり命題なんです。その一つの答えがこれです。

キミはいつなん時でも変わらず、ココにいてくれます。だけれどココからの景色しか見れません。

 

 

だから僕はたくさん旅をする、行動するって決めたのです。なぜならキミを知って欲しいからです。また、そうした旅の道中で多くの人と出会い、気付きや学びを賜りポンコツな僕でも少しづつ少しづつだけれど前に進めているのかなあと思っています。とは言え、まだまだ旅の途中ですが...。

 

 

さておき、最近やけに騒がしく感じるのではないですか?それもそのはず、実はそれはキミを目掛けて福岡だけでなく全国からたくさんのバスケ好きが集まってきてるからなのです。

いつもココにいてくれるキミを知ってもらい子どもから大人まで、また、色んな環境下でバスケする人たちみんなをキミに紹介したかったのです。そういったキミにとってもいつもと違った景色をきっと喜んでくれると思ったからです。

 

 

元来、激しい人見知りで人とのコミュニケーションが苦手で、むしろ毛嫌いしてきた僕をキミは変えてくれました。だから生活環境さえも異なる初見同士が集まってきてもきっとキミは1つにしてくれると思っていたし、最高な時間になると思っていたし、結果やっぱりそうなっています。

 

 

ところがキミのように、様々なマチでみんなにとってかけがえのない時間を与えてくれるキミの同志の悲しい話もよく耳にするようになりました。周囲にゴミが散乱し、キミたちの居場所がなくなっているのです。

 

 

と言いながら、昔は僕も何も考えず自分のゴミを捨てずそのままにしたりしていたことがあります。本当に愚かで恥ずかしいことだけれど、その時は特に何も考えず軽はずみにそういった行為に及んでいたのです。きっと今でもそういった子もいるはずだから、一方的に禁止というような物腰でなく、そうした行為からみんなの大事な場所がなくなって欲しくないからと直接伝えるようにしています。以前の過ちからの僕なりの贖罪の意も込めて。

 

 

そう伝えていくと、みんな理解してくれたのかゴミを見る事が少なくなるだけでなく、ゴミを見つければそれが自分のモノでなくとも拾っているのです。

 

伝え方、話し方、言葉ひとつで如何様にも変化があるものなのですね。外国語を流暢に話したいという願望もある僕なのですが、その前にもっと日本語を学ばなければいけないと痛感している次第です。

 

また、人によってはゴミを捨てない、「それが当たり前だ」という見解ももちろん分かっています。だけれどそれが少数であっても全体のコトとなるのだから僕は僕なりに言い続けるつもりですし、黙ってゴミを拾い続けます。

 

 

ただ、そのようなことを続けていたら思いがけないこともあったりして、今までは真っ暗だったこの場所に「暗いでしょう」と街灯を点けてくださったり応援してくれたりといった恩恵まで受けたりすることもあります。

 

 

キミがいつもいてくれる場所で、失敗ばかりのどうしようもない僕だけれど沢山の大事なモノを授かっています。

 

 

20代前半の頃はキミにタッチ出来たことが嬉しくて堪らなくピョンピョン跳ねていましたが、今は治してもいない壊れた膝では全くキミに届かなくなりました。

 

 

だけれどやっぱりキミにタッチしたく、今日もキミの面前で25年前と変わらず、跳ぼうと意気込み励むアラフォーの僕にどうか付き合ってもらえたら嬉しく思います。

 

 

 

いつもいてくれてありがとう。

 

 

旅を続けます

【石畳と赤さびのゴールの下で】

「家を飛び出し24時間も掛けて向かうその先ってどんな場所だろう。」


それはきっとオーロラのような神秘を感じるようなモノを求め足を進める場所なのだろう。


「前日に到着してまで満を持して臨む場ってどんな場所だろう。」



それはきっと来日を果たす大好きな海外アーティストを目に焼き付けたいからといった周到な準備で迎えたい場所なのだろう。大抵はそういったところだ。


でも僕が知る全国からやってくる彼らがそうまでして向かう場所はどれも違う。


そこは、ネオンに彩られるどころか街灯、いや灯りすらままならない街から離れた暗がりの公園。それも平日の夜にだ。



そしてこれは大人に限った話ではない。少年はなけなしのお金をはたき電車を乗り継いでやってくる。まさに、映画"stand by me"のソレであり、帰りのことはその時に考えるような粗末な計画というより最初っから考えてなかったりする旅。それ位に夢中になっているようだ。



そこには何があるのか?



数十年もの間、陽にさらされ続け、赤さびが目立つ古びたバスケットゴールが一基、お世辞にも良いコンディションとは言えない浜風に乗ってやってくる砂にまみれた石畳だけ。


昨日この石畳には、気が付けば50を越えるほどの人がいるではないか。そこで初めて出会った小学生から40代後半までの大人たちは即席チームを結成し鎬を削り合う。


とは言え、初めて出会った者同士また、即席のチームでは動きはもちろんお互いのプレイなど分かりっこない。ましてやバスケットボールはいくら才能溢れる1人がいたとて簡単には勝てない。でも一度敗北するとそこで終わる。だからこそ彼らはどうしても勝ちたい。



ここで僕は促す。「チームメイトと話し合うんだ。とにかく喋るんだ。プレイ中に声を出せ。もっと自分を知ってもらい、仲間を知るんだ。」これらをしつこい位に僕は言い放つ。



始めはよそよそしかった彼ら。初見でもあるからそれは仕方がないといえばそうかもしれない。だが、口うるさくしつこいラーメンマン野郎の声で渋々話し合いを持ちだす。



そして僕はその様子を見ながらいつもニヤけてしまう。何故ならそこから驚くほどに彼らが変わっていく事を知っているからだ。



互いに一度話しだすと、そこから試合前には互いにマークする相手や、チームメイトと作戦まで練りだすのだ。そして、彼らで考えた思いがプレイに伝わったとき、彼らはとんでもない表情を生む。



また、それに拍車をかけるように褒め言葉も罵声も遠慮なしに拡声器から放つものだから彼らはどんどん感情的になっていくわけでそこへ誘うために僕は喋り続ける。



気が付けば互いを名前で呼び合い、苦しい状況にでもなれば気が沈みそうな仲間を励まし鼓舞しあい高め合っているではないか。



すると、こんな素晴らしい瞬間に立ち会える。始めはボールを持てばパスする相手を探すといった消極的に感じられたプレイヤーが仲間に後押しされ意を決し、初めて自らゴールにむかいアタックした。残念ながらシュートは外れた。でもそこで終わりではない。むしろ始まったのだ。



彼の目つきが変わった。そしてそれから彼は何度も何度も挑戦していく、そしてとうとうそのシュートが入った瞬間。



周囲の割れんばかりの称賛の歓声が鳴り響く。自らのシュートで勝利を掴んだ彼は周りを気にするどころか、コートに響き渡るほどに言葉にならない程の思いを大きな声で叫んだ。



彼は、今までは周りばかりを気にしていたとか、周りと違ったことをするのが怖かったと話していた。だけれどあの瞬間、周りを気にするどころか自らの意志で向かい続け、周りが驚くほどに声を上げた。そして、何故だか知らないけれど涙が出てきたんだよな。僕はそんな君を見て涙が溢れていたんだ。でもね、キミは知っただけなんだ。



今までのキミは本当に"かっこいいキミ"を知らなかっただけなんだ。

僕は本当にかっこいいキミを"キミ自身"に知って欲しかっただけなんだ。



彼のように真っ直ぐな眼差し、意を決し向かう"あの表情"に変わる瞬間をこれまでに幾度となく見てきた僕は彼らから大きな力をもらっている。そして彼らに出来ないことなんて絶対になく、思いを貫き続ければそれがどんな分野であれ世界を変えるんだと信じて止まないのです。



隣の住人の顔ですら知らないといった人間関係が希薄になっていく現代社会において、



未知なるコミュニティを目指し自らの足でやってくる彼らに対し、僕は伝えたいことがたくさんあります。そんな彼らに対してこうした場所だから得られることがあります。



また、マチの兄ちゃんが1番かっこよく1番すげ~って存在でなければいけないとも思っています。そしてそれに自分もなれるんだって気付いてもらうため、"カッコイイ自分"を知ってもらうため彼らにきっかけを創れるのは学校や部活だけでなくマチも重要なエレメントなのです。


「1本のシュートで自らの世界が変わることを知った彼らはこんな暗がりな場所に全国から冒険にやってくるのです」



だからこそ、マチの兄ちゃんはマチの小僧たちの前では、ぶっ飛んでて馬鹿でうるさくてしつこくてスーパーヒーローでなければ。



まだまだ幾千にも足りない僕はこれからも積んでいかなければなりません。



20数年通い慣れた[石畳と赤さびのゴールの下]から世界へ

旅を続けます


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