『The Great Gatsby』にみる、 | インターナショナルスクール式・グローバルに活躍するチカラ/楽しい子育て・グローバル教育!

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だって無理、イジメをなくせないの発想にさせるのはなぜなんでしょうね、

 


と考えていて、そういえばIB高校生はよくクラスで『The Great Gatsby』を読む、息子の高校はIB校ではなかったけど英語の授業で読んでいたので、多くの高校で読むのでしょうか。

 

 

さて、それを読んだ日本の高校生は何を感じるんだろう?

 

と言うのは、IB校に通う高校生さんたちと『The Great Gatsby』について話しをすると、かっこいいとかお金持ちになりたいとか、愛が結ばれて欲しいとか、ひどい、悲しい、切ない、などなどいろいろな感情は湧くけど、彼らがエッセイに書きたいのはそんなことではない。

 

当然のように、差別、階級、社会、お金、欲、教育、誠実、不条理等などと言う観点でどんどん深堀していく15、6才、デカプリオの映画を観て、かっこいい飛び出すハート おしゃれ飛び出すハートとか、お気楽に言ってる場合ではないのだ。

 

 

 

どこの国にもあるだろうけどなんでだろう、日本には格差がみえないから? スクールカーストもそうだけど、あるもの仕方ないじゃんという感覚なのかな?格差をなくすではなく、格差はあるから上に行こうとするってこと? 

 

 

The Great Gatsbyのトムの人種差別的なことを恥じることなく言うみたいな感じで、日本でも「お里がしれる」みたいなことを平気で言う人いますよね、なんでだろう?

 

 

前世代から引き継がれたものなのか、なにかの名残なのか、2024年の今になっても100年前のトムのように階級主義者なのか?女性蔑視発言もそうだし、その部分は日本って100年遅れてるのかな?

 

 

先日リンクさせていただいたこちらもう一度読もう!

 

右差しフランスのバカロレア試験から見た日本人の 思考力不足についての考察

 

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フランスの高等学校の共通卒業試験にあたるバカロレアは、大学への入学資格試験も兼ねていることから、日本の大学入学 共通テストにも比せられる。筆者はフランスのバカロレア問題(哲学)を日本のビジネスパースンとともに解答を試みた。その 結果わかったことは、バカロレアに出題される抽象度の高い課題に対してまったく歯が立たない思考力しか持てていないという 事実だった。

 

フランス社会はそびえる岩壁のような困難な社会課題を前に、それでも登頂ルートがあるに違いないと確信する人々を 多く育てようとしている。  

 

対する日本は、そもそもこういった抽象度の高い課題に向き合う 機会に乏しく、向き合う場合も結論に向かって合理的に答えを出す ことを練習する機会が非常に少ない。その結果、日本人は「難しい 問題だから答えは出ない」と登頂ルートを求める姿勢を早々に放棄してしまう。

 

険しい岩壁を前にして、複数の登坂ルートの中でどれを選ぶべきかを議論できるフランスに対して、

 

日本では岩壁を前にしてルート があると言えるだけの思考力がある人が少なく、岩壁を前に退却し てきた者同士が登頂は無理だと言い合っているような状況と言える。

 

フランスでは抽象度が高く結論が分かれやすい問題について、向き合い、合意をめざす方法が社会実装され(社会実装することにこだわり)、困難であっても結論(合意)に至れるという理性への信頼を形成している。そしてこの状況がフランス人の 長い伝統や固有の性質ではなく、19 世紀初頭からの 200 年あまり の教育の成果であり、彼らがつくり上げ、大切にしてきた結果である ことに注目したい。 

 

 他方、日本人が抽象度の高いテーマについて考えることができな いのは、方法を学んでいないこと、社会実装されていないことが理由であって、日本人が古くから持つ変えがたい国民性ではない。  

 

日本人は議論がへたで、議論するより和をだいじにするのだとい う説明があるとしても、それは議論をするための素地をつくる努力 を怠ってきたことのいいわけに過ぎない。  

 

フランスに限らず、欧州ではこういった抽象度の高い問題を合理的に考える努力を積み重ねてきた。そのことが欧州が人権や環境問題などさまざま社会課題に対して、主導的な地位を保つ理由である。 そしてその地位に立つことを日本には不可能と考える理由はない。

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