2019年の記事だけど、国際比較でみても日本人は助け合わない・・・って、
だからと言って、優しくないというわけではなくて、なんというか、気遣い? 忖度? を気にしすぎて、声を掛けることが迷惑になるんじゃないかとか、いろいろ考えすぎる、
断ることに対しても、気遣い? 忖度? を気にしすぎてはっきり言えない、だけどSNSとかで「断れないのに迷惑」なんて書き込みもあるから、
なんというか、声を掛けることがよくない、気遣いができない人、そんな風潮が起きたりする、ということもあるんじゃないかな? どうでしょう?
で、そういうことに加えて、学校のルールで厳しく我慢することを教えられ、それが社会の当たり前になっていくと、どんどん厳しい社会になっていく、
「常識も守れない人はダメ」 「ルールを守らない人は悪」
で、『日本人がやたらと他人のマナーに厳しすぎるのは何故でしょうか?』みたいなフラグがあがる。
これは、ある日の中学生とのディスカッションの一例です。
『自分さえ良ければいいじゃん、とよく聞くけど、それについて考えてみましょう』
Q_れんくんは野球で遊ぶのが好きです。近所の図書館の壁が大きくてちょうどいいのでボールを当てて遊んでいました。通りかかったの人からやめなさいと言われたが、図書館はみんなのものだし、僕は野球をやりたいからと言ってやめなかった。れんくんは「自分さえがよけれはいい」と考える子ですか?その理由も詳しく説明してください。
*Aさん12歳(テキストにて)
①はい_れんくんの行動は、「自分がいいからいい」というものだと思います。
彼が壁にボールを投げることで、その音が館内に響いていたら、館内で本を読んでいる人の迷惑になってしまいます。また、彼は、「図書館はみんなのものだから」と言いました。確かに、図書館は国民の税金でできているので、みんなのものです。しかし、それはつまり、蓮くんだけのもではないということです。みんなのものだからこそ、大事に扱うべきだと思います。だから、彼の行動は他の人のことを考えていないと思います。もしそういったことをするならみんなが遊ぶために作られた公園などでボールを投げるべきだと思います。そうすれば誰にも迷惑をかけていないと思います。
*Bさん15歳(口頭にて)
はい_僕は野球をやりたいからという理由でやめなかったから。
図書館はみんなのものだけど、静かにする場所だし、野球するところ(公園とか)があるから、そこでやればいい。
*Cさん14歳(口頭にて)
はい_図書館は静かにする場所で、ボールで遊ぶ場所じゃないから、静かに本を読みたい人に迷惑になるから。
*Dさん15歳(口頭にて)
はい_図書館は静かに本を読む場所で、ボールで遊びたいならボールで遊べる公園とかに行くべきだから。
*Eさん13歳(口頭にて)
いいえ_レンくんは、図書館はみんなのものだって勘違いしてただけ。
図書館の本とかはみんなのものだけど、壁はちょっと違う、壁に穴が空いたら直さないといけないし、そうしたら図書館は工事の間使えないし、その間に本を借りたい人は借りられなくなっちゃうから、もし、野球をやりたいならフェンスのある公園とかでやればいい。
*Fさん 帰国大学生22歳(口頭にて)
いいえ_野球のボールを壁に当てて遊ぶくらいいいんじゃないの? 周りに人がいなくてちょうどいい壁があって、好きなことしてるだけじゃない?
図書館内に大きな音が響いてたら迷惑だけど、比較的図書館の建物は大きいし、それに建物の外の壁かもしれないし、別にその程度はいいんじゃないの?
どれが正解というものではないけど、
A〜Dの4人の中学生は『図書館は静かにする場所、他人に迷惑をかけてはいけない』他人に厳しいという社会で育った中学生の意見なんだろうと思う。
Eもそうだけど、「勘違いしてしまっただけで、れんくんは自分勝手ではない」と優しい性格からの言葉で、
最後の帰国生は、日常のいろいろなところでそれこそ日本人って厳しいよね、と感じているそうです。
最初の国際比較じゃないけど、それが常識とか、ルールを守れない人はダメとまでは思わない人たちもいて、
逆に『図書館は静かにする場所、他人に迷惑をかけてはいけない』という日本人は他人に厳しいと感じさせたりもする、、、
ディスカッションを続けると、どう変わるのか?
つづく〜